入試科目と入試の偏差値が違います。
入試科目は、九州大学は、共通テストよりも論述の二次試験重視ですが、大分大学は、共通テスト重視であり、二次試験は一教科又は面接や小論文になり、得点の比率も低くなります。
九州大学を目指すには、センターテストでは、8割は、最低限必要、そして、論述の二次試験の対策が必要でした。
受験界の狭い世界の価値基準に限って言えば、出身高校の評価九州大学の合格者を1人出すのは、大分大学の合格者5人出すよりもぐんと価値があるでしょう。
大分大学は、センターテストでは、6割でほぼ十分、そして二次試験は1教科又は面接又は小論文なので、受験生への負担は比べ物になりません。
国立大学は、旧帝大系、中堅大学、地方大学の大きく三つに分類されます。旧帝大系の一つである九州大学は、教育機関であると同時に研究機関でもあります。大分大学は、主に教育機関です。
そして、何よりも重要なのは、九州大学卒業であれば、大学名によって、チャレンジできない企業はほとんど存在しないということでしょう。特に九州大学法学部であれば、言うことありません。
しかし、大分大学は、大分では確かにプラチナチケットですが、東京では、日東駒専よりも、もしかしたら、就職の序盤戦で苦労するかもしれません。
上場一部や外資や一流の就職先には、エントリーカードで全国からウンカのような数の学生が押し寄せます。
面接が、採用の合否の決め手が多いですが、面接の土俵には、
SPIのテスト並びに出身大学名が大きな選抜要素です。
九州大学を目指すのは、東京や世界のグローバル企業で働きたい、専門的な研究者になりたい等々の将来の夢が、受験勉強への大きなモチベーションになります。
大分には、優秀な頭脳をもちながら、九州大学、京都大学、東京大学にいく価値が分からずに、はじめから、目指さない人が、
大勢いるような気がします。それは、大分だけではなくて、
日本の損失です。
優秀な生徒を集めながら、九州大学、京都大学、東京大学にいくメリットや目的を生徒に十分に覚醒させることができなくて、機会を逸してしまう高校の進路指導体制もあるのではないでしょうか?
このあたりが地方と東京の「教育格差」に繋がる気がします。