各塾のチラシをメディアリテラシーの目でみる必要性

最近は、数多くの塾のチラシが入るようになりました。どの塾のパンフレットも綺麗な色づりのデサインや写真が満載されていて、華やかであり、春らしくて頼もしい雰囲気に溢れています。

しかし、どこの塾のパンフレットも似ています。
選ぶほうは、難しいです。

塾の実際に知りたいことは、あまり書かれていません。

1 春期講習は、無料であったり、4月の入塾のときは、年間を通じて、一番安く設定してあります。9月以降、中学3年であれば、オプション講座が追加されていきます。そのあたり、秋以降、年間を通じた費用は、春の段階で明確化している塾は、良心的ですが、ごく少数でしょう。


2 塾を評価するのに合格者数実績があります。これをみて、多くの保護者は、信用します。合格者は、複数の塾を通っている場合は、それぞれの塾で合格者実績にカウントされます。しかし、合格者にとって、その塾の授業が合格の主たる原動力になったか否かは、誰も証明できません。また、不合格の情報は、どの塾もあまり発表していません。私の子どもで東京の中学サピックスに通わせていましたが、一番下のクラスは、都立高校をメタメタに落ちていてびっくりしたものでした。合格者と不合格者とふたつの情報が、ないとつり合いが取れません。



3 成績が塾に通って本当にあがったか否かは、客観的に証明することは難しいです。塾にいかなくても成績は、あがったかもしれません。逆に成績が塾に行っても変わらない場合、もしかしたら行かなかったら、下がっていたかもしれません。塾に通って、どの部分が成績をあげた原因になったかを厳密に個々の生徒に証明することは、難しいです。


4 塾の講師は、学歴を明示しているところは、少ないです。教員免許も不要である塾の唯一の講師の情報であると思います。勿論、高いレベルの大学を出ている塾講師が全て優秀な講師ではありません。子どもに寄り添い、子どもの立場にたって、理解させる工夫や忍耐が必要です。しかし、大学全入の時代、学力が担保されない学生講師は、保護者にとっては不安ではないでしょうか?

5 学校のテストが短期間に何点上がったということを自慢している塾もあります。中学校の定期テストは、先生の大幅な人事異動が、なければ、大きく変わりません。そこで、塾で、各中学校毎に、定期テストの問題をデータベースにして、使うのです。そうすれぱ、確かに、定期テストの点数だけは、よくなるかもしれません。しかし、実力がついているわけではありません。定期テストで何点上がって、ごぼう抜き、なんて言葉がよく出ています。

本当の成績は、半年くらいから上がる場合は、あがるでしょう。上がらない場合は、その塾に在籍してもあがらないでしょう。


多くのの塾は、分かること、つまりインプットに力を入れていて、アウトプット、つまりできる為の指導をしていないからです。できるためには、基本的には、個々の生徒の自習が大切です。試験でよい成績をあげる為には、理解した知識を記憶し、応用して再現しなくてはいけません。それは、生徒本人の努力によりますが、方向性を示したり、やり方を示したり、生徒の実情を常に確認することは可能です。しかし、この作業は、集団塾では不可能です。個人指導だからこそ可能です。私は、インプットとアウトプットの両方の指導をつり合いをとりながら、何よりも個々の生徒の実情にマッチした方法を試行錯誤しながら、日々、悪戦苦闘しています。

完全個人指導塾 OEC 下垣 明 しもがき あきら

連絡先 08067134143
大分市松が丘二丁目28ー7