地頭の良い人の致命的な落とし穴

地頭が良い人といっても様々なレベルがあります。地頭か猛烈に良い人と思われる人の話をします。

 

彼は、私と同じ歳で、科学者でした。

東大理学部の博士だったと思います。

銀行在職中、隣の課の課長をしていました。

 

困難な英文の論文、普通の人が解読するのに一時間以上かかるのに、彼は5分で完全理解していました。

 

普通の人が課長の仕事を12時間かかるところを1時間で完璧に終わらせていました。

 

彼に東大入試のことを聞いてみたら、受験勉強は、ほんの僅かしかしなかったそうです。国語は、一切勉強しなくても、ほとんど満点だったそうです。東大数学も、ほぼ満点と言っていました。

 

彼は、銀行に中途入行してきましたが、在籍したのは、3年くらいで、退職しました。

 

何故なら、銀行の役員は、全員、彼に対して怒りまくっていて、敵意剥き出しでした。

 

私の在籍していた銀行は、比較的性格的にマイルドな人が多かったので、びっくりしました。

 

彼は、全て自分の理解力を基準にして、他者を判断します。すると、他者は、全員見事に馬鹿に見えるのです。そして、相手に「お前、馬鹿」といった見下した表情を顔に出してしまいます。

 

銀行の役員は、プライドが高い人が多く、彼の馬鹿にした表情から、馬鹿にされたことを悟り、プライドがズタズタに切り裂けられて、猛烈な怒りに化けたのでした。

 

確かに人間、感情の動物で、好き嫌いはあります。しかし、銀行の役員全員が猛烈な怒りで火の玉になったのには、本当にビックリしました。

 

完全個人指導塾  OEC     下垣 明

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