首都圏の中高一貫校(筑駒、開成、麻布)の様子

 首都圏の中高一貫校の何気ない様子を描いてみます。具体的には、筑駒、開成、麻布に共通することを書いてみます。大分県の県立高校と大きく文化が異なることが分かります。勿論、単純にどちらが良いかということを述べるつもりは、毛頭ありません。

 

①中学入試

筑駒、開成、麻布に中学から入学する為には、厳しい「12の春」中学入試があります。小学校2年から、小学SAPIXという塾が始まります。

この3校の生徒は、その半分近くが、小学SAPIXの出身者です。

小学SAPIXは、厳しい競争が有名で、子どもたちは、毎日、5〜6時間以上塾の勉強をやり続けます。

 

②学校の授業進度

数学と英語は、高校2年の秋頃までに高校3年までの全高校学習範囲が、終了します。

その為、中学2年の後半には、全中学範囲が終了します。厳しい中学受験を経ているので、基礎力が完璧なことを踏まえて、中高の全学習範囲を俯瞰して、最も合理的に学習カリキュラムを組むことができます。中学校よりも高校のほうが、圧倒的に勉強の量、質共に高いために、中学課程を圧縮して1年半で完了します。残りの4年半の期間を使って高校課程をじっくり深めて、熟成することは、東大、国立医学部受験には、極めて合理的なカリキュラムです。

 

 

③鉄録会(東大又は医学部専門塾)

上記の3校の生徒は、中1から、鉄録会に半分以上の生徒が通っています。

鉄録会の進度は、中学3年間で高校3年間の学習範囲も先取り学習してしまいます。

鉄録会以外にも、駿台、東進、河合、SEG.、代ゼミZ会東大マスター、等があります、選択肢は、多種多様にあります。東大のポスドクも沢山いますので、家庭教師も選びたい放題です。

 

④部活動

ほとんどの生徒は、部活動に入って熱心に活動しています。運動部以外にも文化部の活躍も目覚ましいです。高校2年の秋には引退します。

 

⑤学校行事

文化祭、運動会、修学旅行、合唱発表会、等盛りだくさんです。特に文化祭は、公開していて、外部から何万人もお客様がきます。

特に筑駒は、高校3年生がメインなって、11月に3日間、繰り広げられます。この3校の生徒は、みんな学校行事を楽しんでいるようです。

 

⑥学校生活

携帯は、中学のときから学校へ持ってくるのは自由です。昼休みの外出も自由です。ほとんど規則らしい規則はありません。髪を何色にそめようが、自由です。学校の帰り、喫茶店やコンビニは、自由にいっています。自己責任が、原則です。

個人の個性が重んじられます。先生方は度量が広く、ほとんど、生徒の自主性を尊重します。

受験は、個々の生徒の将来のために行う個人の戦いです。団体戦という考えは一切ありません。生徒は、就職情報などを交換しあって、将来を常に考えていて、その実現の手段として大学受験を考えます。

 

 

⑦学校と塾

学校は、学校しかできないことに専念しているようです。必然的に学校行事にも力が入ります。塾は、受験スキルを磨くのに徹しています。学校は、毎日、ほとんど宿題はありません。定期テストも年2回、実力テストは、開成3回、麻布と筑駒1回です。3校、校風が異なり、香り高い文化を感じます。ガリ勉という感じは、微塵も感じさせずに、スマートなのです。

 

 

完全個人指導塾 OEC     下垣 明

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