首都圏の私立の中高一貫校の学習カリキュラム

開成、麻布、武蔵、駒場東邦、桜陰、女子学院、雙葉等等の私立の中高一貫校のカリキュラムは、中高6年間を俯瞰してつくられている。

 

現在の学習指導要領では、中学校の課程がライトであり、高校の学習指導要領の内容や質はあまりにもヘビーになっている。

 

中学校は義務教育であり、高校は、入試を経てふるいにかけられた後なので、学習指導要領の内容や質は、中学校に比較して高度にかつ質が高くなると理念的には、理解できる。

 

しかし、現実に数学ⅡBの内容をみると、これを一年間で完全に生徒に理解させて、深めさせるには、あまりにも内容が多彩であり、難易度も高くなる。生徒にとっては、物理と並んで、大変、嫌な科目になっている人が大勢にいるのが現実である。

 

私立の中高一貫校は、多くの学校は、中学校の課程を2年以内で終わらせて、高校課程に4年以上丹念に時間をかける。

 

そして、高校3年迄に、ほとんど知識の注入は終わり、大学入試問題の演習だけに専念することができる。

 

東大、京大等の旧帝国大学の入試問題は、普通の生徒には、別世界であり、私立の中高一貫生の独断場になる。

 

地方の県立高校出身者で、東大にチャレンジするには、①中学受験での膨大な入試勉強の蓄積②質の高いユニークな授業を学校、塾ともに受けられる③1年間を受験勉強専用に充てられる

等のハンディを乗り越えなくてはならない。

 

そして、一番、重要なのは、東大、京大等の旧帝国大学を目指す真の価値を有力な私立の中高一貫校は、生徒自身、保護者、学校が分かっていることである。

 

これは、まさに「教育格差」と思う。

でもそう思うのは、私だけであろうか?