高校の先生ではなく社会人からみた理科系と文科系の違い(大学受験)

私は、定年までの6年間は教員でしたが、大学卒業後 約30年間、首都圏で銀行員並びにプラントエンジニアに従事していました。

 

大分県の県立高校では、高校1年の11月頃までに理科系か文科系を決めるように求められるようです。高校の先生のアドバイスは、理科系は数学ⅢC、物理化学が得意であること、文科系は英語が得意あることくらいではないでしょうか?

 

科目の得手不得手も確かに理系、文系を決定するのに一つの判断材料ですが、個々の生徒がどのような職業のキャリアパスを描いていきたいかということこそが大切と思います。社会人からみた理科系と文科系を記載してみます。

 

文科系の超エリート、東大、京大、一ツ橋、早慶、旧帝の出身者が主として狙うのは、外資のコンサル、投資銀行業務が第一にあげられるかもしれません。収入は、20代後半で2000万円を超える可能性もあります。次に総合商社、メガバンク、生保、広告、不動産は、年収は40代で2000万円を超える人も多く出るでしょう。そして、国家総合職又日本銀行総合職は、若くして大きな組織の管理職に抜擢されて国政の重要な仕事に取組みます。このように、文科系の超エリートの仕事は理科系の仕事の業種を凌駕すると思います。高給で有名な医者よりも文科系の超エリートのほうが年収も高いと思います。しかし、このような仕事に就けるのはほんの一握りの超エリートであり、該当者もⅠ学年で一万人いるか否か疑問です。 

 

理科系の場合、多くの人がエンジニア並びに研究職につく人が多いです。エンジニアも超一流のエンジニアからルーチンワークを主にしているエンジニアまで業務内容は、様々です。IT関連の研究職のエンジニアは高い収入を得られることがあります。食品、製紙、機械、電気、建築、土木、製薬等様々な分野のエンジニアがいます。エンジニアは主としてメーカー(製造会社)に所属しています。技術職は、事務職よりも一般的には、求人が多く技術を身につけているために収入も安定していることが多いです。

メーカーにも文科系の仕事は、あります。人事、経理、総務の他製品を市場に売る営業の仕事がメインになります。

 

理科系の場合には、特定の技術を身につけている人が多いので、非正規雇用になる人はそれほど多くありません。しかし、文科系の人は、ルーチンワークや誰にでもできる仕事の場合は、非正規雇用の人も多く、収入は極めて厳しくなります。

 

文科系は、大卒といっても人数が多く、就活が大変です。少しでも有利なところに就職するためには、学歴フイルターがきつく、大学時代にインターンシップ、業界研究、サークル、バイト、ボランティア、短期留学等の経験を豊富に積んで学生自身の人間力をアピールしないといけません。これはかなり厳しいです。理科系は、大学での勉強が厳しく大学時代はあまり余裕がありません。しかし、就活は、大学の研究室の教授推薦によることが多く、文科系のような厳しい就活をしなくも一流のメーカーにエンジニアとして就職できる場合が多いです。

 

受験勉強、大学時代の勉強は、理科系のほうがはるかに大変です。文科系は、受験勉強も理科系よりは楽ですし、大学時代の勉強は極めて楽です。しかし、大競争の就活を勝たないと有利な就職先をゲットできません。

 

高校生の皆さんで、理科系と文科系の将来の仕事の違いについてもっと知りたい人は、どうぞ下記に連絡下さい。

 

完全個人指導塾  OEC  下垣 明

大分市松が丘   携帯08067134143