高いお給料を頂くには、どのような進路に進めばよいか?(高校生の素朴な問いに答える)

高校生は、将来の進路を大まかに決めないといけません。普通科であれば、高校1年のうちに理科系か文科系を決めないといけないようです。大学に進学する場合には、志望学部学科を決めないといけません。それは将来の職業に密接に関係してきます。

 

高校生のうちから、「将来、高いお給料を頂くにはどうしたらよいか?」と疑問を持つ生徒は少数派でしょう。私自身が高校生の時にはさっぱり、お給料には関心がありませんでした。それより、やりがいのある仕事をみつけるほうが大切と思っていました。

 

横浜国大工学部から大手機械メーカの荏原製作所に入社しました。31歳までプラントエンジニアとしてやりがいを感じ楽しく仕事をしていました。しかし、40代以降のエンジニアとしてのキャリアの方向性がよくわからなくなっていました。当時、たまたま銀行が金融の自由化が叫ばれていて、中途採用を始めました。そこで日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に転職しました。

 

私は将来のやりたい仕事の職種を変えるために転職したのであって収入増を狙ったのではありませんでした。しかし、年収ベースで約2倍近く給料が上がりました。本当にびっくりしました。こんなことはあるのだろうか?嬉しい誤算でした。

 

なぜ、このようなことが起きたのでしょうか?

荏原製作所のエンジニアの仕事は立派な仕事であり、日本債券信用銀行のお仕事とは、単に業態が違うだけで、給料が2倍近くも上がるような付加価値の高い仕事に転職したわけではありません。

 

給料を決める主要なファクターは業態です。業態によってある程度決まってきます。高い給料の業態は、外資のコンサル、外銀、そして金融(メガバンク、大手証券)、総合商社、マスコミです。製造業は中間くらい。飲食、介護は低いほうです。

 

次に会社の規模によってかなり異なります。同じ業態であれば、大手企業ほどお給料は高い傾向にあります。

 

後は、会社の中でいかに出世するかです。担当者よりも課長や部長のほうが給料は高いです。特にメーカーは、課長職以上の昇給は大きいように思います。金融は、担当者の時代からベースが高いので、管理職になっても劇的には昇給しません。

 

つまり、高いお給料を頂くのは、給料の高い業態を見つけ、従業員数や売上高等の規模の大きい会社を探し、就職後は、少しでも出世することです。

 

簡単に言えば、業態、規模、出世、この3要素によりお給料が決まります。具体的にはインターネットを使えば、様々な情報を得ることができます。

 

大分県の平均世帯収入380万円、三菱商事の平均年収1800万円、随分、違いますね。難関大学を目指したりする理由のひとつには、収入のこともあるかもしれませんね。

 

完全個人指導塾 OEC    下垣 明

大分市松が丘   携帯 08067134143