大分県と首都圏の教育格差は、どこにあるのか?(大学教育)

この問題を考察する時に義務教育と高校教育並びに大学教育に分けて考える必要かあるように思えます。

 

大学教育ですが、国立大学は大分大学しかありませんし、県内僅かな数の大学しかありません。県内での選択肢は少ないので多くの 生徒は、福岡や大坂や大分県の近隣県を視野に考えざるをえません。

 

その場合、どうしても国立大学、公立大学をメインに選択する傾向があります。首都圏や大阪、京都には、特色があり、就活にも強い私立大学があります。しかし、一般入試でこれらの私立大学を狙う生徒は極めて少ないと思われます。高校の受験指導は、国公立を中心に行われているからだと思います。

 

例えば、早稲田や慶応では、5大商社のベスト10に全て入っていますし、メガバンクやマスコミ等もとても強いです。

 

さらにMARCHと呼ばれている首都圏の私立大学群も、卒業後、首都圏に就職しようと考えているのであれば、大分大学に進学するよりも遥かに有利でしょう。何故なら、就活の時は、インターンシップやボランティア活動、アルバイトの経験等、勉学以外の幅広い学生時代の活動が問われるからです。大分県に引き続き住み続ける決意があるのであれば、大分大学は、大変有利な大学ですが、首都圏や関西圏の大都市に大学卒業後、就職先を見つけたいならば、厳しい就活環境と思われます。大分県周辺の県立大学も大学の所在地の地元を中心に多くの卒業生が活躍しているのが実態と思います。首都圏や大阪での就活は不利な面が多いでしょう。

 

日本を代表する大手企業の総合職や官僚や法曹界や医師といった上位の階層の仕事を志す場合には、早慶を含む東大等の難関大学を目指す必要があります。しかし、大分県の高校生には、上位の階層の仕事のやりがい及び優位性が具体的に伝わっていないので、早慶を含む東大等の難関大学を目指すモチベーションが構造的に上がらないというところが最大の教育格差又は情報格差と言えると思います。

 

努力をすれば、難関大学に合格して上位の階層の仕事にも就ける可能性のある能力の高い生徒が、文武両道という名の下に、周辺のそこそこの国公立大学を卒業して一般的な就職の道を選んでいくケースが多々あると思います。この場合、生徒本人には、実は難関大学を目指せば、人生がひらけるチャンスがあったかもしれないとは、全く思わないところに私は、首都圏との教育格差があると思っています。

そこそこに優秀な生徒こそ、将来の上位の階層の仕事に就けるチャンスを気づかないで、高校、大学時代と過していく傾向があり、この点では、教育格差を感じています。

 

難関大学を目指す意義を知りたい生徒には、私の東京での30年に及ぶビジネスマンの実体験をもとに語り尽くしたいと思います。そして、大分県に移住した私だからできる首都圏の就活等の情報を伝えて、ささやかながら情報格差を縮めることに貢献したいと思います。

 

完全個人指導塾    OEC    下垣  明

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