大分県立高校入試(英語)から実証される学力階層化の事実

令和5年度の大分県立入試の英語の結果をみると生徒の学力の階層化が昨今、 進んでいるのがよく分かります。全受験生の4割が60点満点のうち19点以下しか得点できていないのです。平均点は、27点ですが、最頻値は10点から19点のゾーンにあります。

 

一方で、60点満点は22人出ている他50点以上の得点者は、全受験生の約1割になります。実は、50点以上の得点者は、5教科の中で最も多いのです。つまり、英語入試は、19点以下を4割出していると同時に満点22人、50点以上を1割だしています。

 

大分県立高校の入試問題は長文読解問題や作文が主要なテーマの為、問題の難度自体は高くはないものの真の学力を問われる内容になっています。

 

これらから、高校入学後の将来の展望もある程度することができます。大学入試の中でも一般入試の場合、英語は最重要科目になっています。

 

そして高校英語は、中学英語に比較し、語彙数は大きく増える他、語彙の抽象度もぐんと上がります。

 

大分県立入試1の英語の得点19点以下の層の生徒は、残念ながら日々の高校の英語の授業の理解にかなり努力を要するでしょう。

 

一方で国立難関大学を一般入試で受けようとする生徒は県立入試では英語の得点は少なくとも50点以上欲しいと思います。共通テストの英語や国立2次の論述は、レベルも高くベースとなる学力として50点は、最低欲しいところです。

 

英語の理解は、生徒の得手不得手によって大きく異なります。ある意味、やむを得ないことと思います。

 

仮に英語が不得意であっても社会人になって困る人は、10%に満たないでしょう。しかし、日本はグローバル社会でビジネスをしていかないといけないので、5%くらいの生徒には、英語力を磨いて外国人との密接なコミュニケーションをする力をつけて欲しいと思います。英語力は、海外を舞台に仕事をする場合、業種に関係なく必須です。しかし、国内での仕事をしている限りは、ほとんど不要です。

 

英語の学力は階層化していますが、生徒が将来、海外を舞台に仕事をしたいか否かとの思いに関連していると思います。

 

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