公立高校入試の中で、内申制度は、中学時代の成績を点数化して入試の点数に反映させようとするものです。中学校の成績は、絶対評価なので、先生の裁量が大きい要素になります。
先生にとっては、先生の言うことを無条件に従順に言うことを守る生徒の評価が高くなります。定期テストは、公立中学の場合、基本的な容易な問題が多い為か高得点になることが多いです。100点満点で最頻値は、主要科目は軒並み、80〜90点代が多いです。塾が定期テストの事前リハーサルを実施する効果も大きいかもしれません。定期テストの内容が易しいので、生徒が思考力、表現力、判断力を徹底的に鍛え、伸ばす環境があるようには到底思えません。生徒は、先生に忖度して良い内申を貰うことに腐心しています。学びの中で、感じた疑問点を先生に質問することにためらう生徒も多いでしょう。何故なら、先生が万一答えられなくて嫌な思いをしたり、授業の内容からは外れた質問は先生の印象が悪くなってしまうリスク、つまり内申が下がるリスクがあるからです。
つまり、本当に地頭の良い生徒の勉強へのモチベーションを高める環境を現在の内申制度は有形無形に劣化させていくことになります。
だからこそ、首都圏の教育熱心な家庭は、私立中学受験に邁進するのです。
将来、子どもを医者、法曹界、大企業の総合職、官僚、外資等の有利な就活を進めるためには、東大等の難関大学を卒業する必要があります。その為には、判断力、表現力、思考力を鍛えて深い学びを積極的にさせたいと考えれば、内申制度が待ち受けている公立には、どうしても避けたいと考えるでしょう。
首都圏や大都市では、私立中高一貫校という逃げ道がありますが、地方には、それもありません。
公立出身の私の実体験を踏まえて、学校の勉強に物足なさを感じ、学校の授業には関係なく、自身の力の限界まで学力を伸ばしたいと願う子どもの力になりたいと願います。
完全個人指導塾 OEC 下垣 明
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