県立高校入試、「怖ろしい事例紹介」

二つの対照的な事例の紹介です。ある中学校で同じ部活をしていた仲のよいふたりのケースです。Aさんは大手塾に所属、Bさんは、当塾に所属。AさんもBさんも中学校では同じ部活でふたりとも副部長でした

 

実力テストでは、いつもAさんの方がBさんよりも50点以上の点数でした。逆に内申は、Bさんの方が良かったのです。Bさんは、特に実技4教科が全て「5」でした。主要教科は、「4」でし。Aさんの内申は、よくわかりませんが、実技教科、主要教科ともにあまり良くなかったそうです。もしかしたら、4と3が半々のような感じだったのかもしれません。

 

Aさんは、大手塾の先生から、とにかく、本番のテストの点数をアップするように指導を受けたそうです。実力テストの結果は、志望校は、Aまたは、B判定でした。BさんもAさんと同じ志望校でしたが、実力テストの結果は、主にD判定でした。

 

Aさんは、学校の宿題は、やらないか又は答を写すことに徹していて、塾のテキストの予習、復習を徹底的にやったそうです。当日の点数を上げるには、学校の宿題や授業はあまり真面目にやらずに、塾のテキストと塾の授業を主に考えて実行し抜いたそうです。それは大手塾の先生の助言でもあったそうです。

 

私は、高校入試の場合、内申比率が大きいので、学校の宿題や期末テスト等は最優先で理解させるように指導していきました。

 

高校入試は中学入試や大学入試と異なり、内申という特別なものがあるので、中学校での授業の様子を常に生徒さんから聞いて、授業理解を完全にさせるようにしました。

 

本番のテストのみに集中させるだけならば、確かに、学校の宿題や授業理解は無視をして、最も効率の高い参考書を使ってするほうがはるかに効率が良いでしょう。しかし、中学校の内申は、中学校の先生方の生徒への印象点が大きく左右します。宿題をしないことで、先生方の印象が悪くなり、見えないところで大きな損をすることにこなるのです。従って、学校の宿題、課題等のサポートは私はきめ細かくフォローしていました

 

AさんとBさんは、仲もよく、合格発表日、ふたりで一緒に見に行きました。Aさんは、Bさんがおちていたら、どのようにして慰めようと思い、Bさんは、自分自身が仮におちていても、Aさんは間違いなく受かっているので祝福しようと心に決めていたそうです。

 

そして、当日、結果は、Aさんがおちて、Bさんが合格でした

これが、県立高校入試の怖いところです。

 

oec代表  下垣 明

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