公立学校の「対話的学び」の実情

公立学校では、3つの学びが重視されています。

「対話的学び」「主体的学び」「深い学び」

です。

 

ところで、学校現場では、「対話的学び」については、どのように実践されているのでしょうか?

 

「対話的な学び」では、生徒同士の会話するチャンスを増やそうとしています。隣の人と話すペアトークやチームを作って話し合いをする機会はあらゆる教科で増えています。一見するとよく見えますが、実際に学校にいって、生徒たちの話し合いの実態を観察していると、次のような3つのケースに集約できます。

 

「生徒間で、沈黙が続き、生徒はどのように話し合いをしてよいか分からず、気まずい沈黙が続くケース」

 

「一人か二人のよくわかった生徒だけが、独善的に生徒の話し合いの場を完全に仕切ってしまい、他の生徒は思考停止状態のケース」

 

「生徒同士の課題の理解が低いため、しっかりした生徒自身の意見を持てず、話し合いは、ごく表面的でありきたりな内容に終始するか、相手の話している内容がお互いに理解不能になことから、ちぐはぐな問答になっているケース」

 

したがって、授業の時間のかなりの時間を生徒間の話し合いに使ってもほとんど意味がありません。はっきり言って、いまのままでは、全く無駄なケースが多いように見受けられます。

 

「対話的学び」が真に機能するのは、お互いに基礎的な知識は、共有して、言語化能力も持ち合わせ、しっかりした個々のの意見をもち、多様性を認め合いながら、他者と学び合いながら、真の意識の成長をしていこうという志を持ったレベルではないでしょうか?

相手の意見の中にお互いに新たな発見をしてお互いに成長していくレベルです、

 

義務教育や一般の高校教育では、時間の無駄と思われることが、大半のように思われます。

 

なぜ、学校現場では、真の「対話的学び」が実現できないのでしょうか?

 

それは先生方が、真の「対話的学び」を経験したことがないからではないでしょうか?

 

社会にでると、様々な職場の会議では、対話的学びの場面に多く遭遇します。

 

歴史的には、吉田松陰松下村塾は、その典型でしょう。生徒の発表授業を重視した旧制日比谷高校の授業も対話的学びにあたるでしょう。

 

本当に生徒に「対話的学び」を学ばせたいのであれば、一般社会で活躍している人に委ねてみるのもいいかもしれません。

 

完全個人指導塾  OEC      下垣  明

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