内申書の絶対評価の致命的問題点

公立の小中学校の通知表の評価が、相対評価から絶対評価に変わって久しいです。

絶対評価見直しの声は、ほとんど聞こえてきません。

 

しかし、私は、絶対評価は、とんでない致命的問題点があると考えています。

早期にむかしの相対評価に戻すべきと思います。

 

完璧な評価は、存在しません。

しかし、評価であれば、公平性、客観性、統一性は、是非とも満たしてほしいです。

 

相対評価の時代、いわゆる「1」は、7%つきます。クラスに3人くらい、「1」をつけないといけません。しかし、今は、「1」は、教員が「該当なし」と判断すればつけなくてもいいのです。

 

今は、絶対評価ですから、「1」がついた生徒は、正真正銘の「1」になり、生徒にとっての「1」のダメージは、大きくなります。

相対評価のように必ずつける必要がないのに、敢えて「1」がつく生徒は、相当数いますが、相対評価に比較して、「1」の重みが格段に増したように思います。

 

小学校の通知表には、担任の先生によっては、とても甘い成績をつけます。

評価は、三段階しかないので、普通の児童にも一番良い成績を乱発します。

 

すると、中学校になって5段階評価になってはじめて、きびしい現実が、突きつけられる生徒も沢山います。結構、そのショックは、大きいです。

 

そして、1番問題なのは、この絶対評価の成績を公立高校の入試に使うことです。

 

入試は、とことん、客観性、公平性、わかり易さがもとめられます。

 

しかし、絶対評価の成績は、基準が個々人の教員によっているために、バラバラです。激甘の先生も激辛の先生もいます。

 

そのためには、暗闇での内申調整が行われているのではないかとの疑惑を抱かざるを得なくなります。

 

内申点は、絶対評価のために、客観性を失った評価になっています。これを、1点で落ちたり、受かったりする入試に使うのは、致命的な欠陥と私は、思っています。

 

完全個人指導塾  OEC      下垣  明

大分市松が丘  携帯08067134143