私の塾の生徒さん、何年か前、中学校の定期テストの対策を頑張って、得意な数学、91点をとりました。しかし、何と通知表の評価が「3」だったということがありました。
その生徒さんは、友達で80点代の生徒が「5」だったことに衝撃を受けていました。
「頑張ったって無駄、もう、数学の勉強やめた。」
このようなことは、よくあることです。
通知表の評点は、定期テストの他に平常点との総合で決まるからです。定期テストの点数と平常点の比率は、各先生が決めます。
仮に平常点100点、定期テスト100点の計200点で通知表の評価が決まるとしましょう。
a君は、平常点90点、定期テスト71点、総計161点になります。一方で、b君は、平常点50点、定期テスト91点、総計141点になります。
すると仮に160点以上が5.であり、145点以上が、4とすれば、a君は、5.であり、b君は、3になります。
平常点は、提出物の評価、授業中の評価からなります。授業中に寝ていたり、先生に反抗したり、塾の宿題をしていれば、激しく下がります。そこまでしなくても、授業中に いるのかいないのか わからないような生徒さんは、特に態度が悪くなくても積極的に良い評価は、えられないでしょう。
文部科学省の対話的学びや主体的学びの評価は、どうしても、担当の先生の主観によります。
学校の先生が授業をしやすいように配慮したり、愛想が良くて感じの良い生徒が、評価されます。
中学時代は、精神的な発達にばらつきがあります。身体は大きくてもまだ、幼い生徒もいます。その場合、定期テストが良くても通知表の評価は、不利になります。
どう考えたらいいのでしょうか?
今の評価制度は、厳然とあるのでどうしようもありません。先生は、一年ごとに変わるので、今の先生の覚えが悪くても、先生が変われば、そこは、挽回のチャンスです。
また、一方で、先生に忖度するのが、どうしても苦手な生徒さんもいます。その場合、どうしたらいいのでしょうか?
授業は、ふつうに受け、提出物もきちんと出します。但し、定期テストの点数は、100点を狙うのです。絶対に100点を取るのです。
そして、仮に通知表の評価が3であっても、全く気にする必要は、ありません。堂々と3を誇りましょう。
100点を取るために、努力をし、挑戦したプロセスこそが大切だし、本来 評価されるべき点です。
大人の世界では、職場で、上司や同僚に時には忖度したり、配慮することは、必要です。
しかし、中学時代は、まだ、精神的に発達する過程にあります。ですから、そこは、生徒にのびのびと天然に学校生活を送ってほしいです。
私自身、今の時代であれば、定期テスト 100点を取って通知表は、3を喰らっていたのは、ほぼ間違いありません。
完全個人指導塾 OEC 下垣 明
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