部活を頑張った生徒こそが、高校受験の勝者?

大分県にある県立高校推薦入試Bは、部活の優れた実績が、合否の重要な判断基準になりますので、部活で頑張り、実績を残した生徒こそが、本制度における高校受験の勝者になります。

 

それでは、県立高校の一般入試はどうでしょうか?

よく部活を一生懸命頑張った生徒は、引退後、猛然と短期間に集中して受験勉強を行い、栄冠を勝ち取る話をよく聞きます。

部活で鍛えた精神力や集中力が、今度は、受験勉強にそのまま活用できて、短期間のうちにめざましい成果をあげて、県立名門高校に進学できるといった話をまことしやかに聞いたことがありませんか?

 

はたして本当でしょうか?

私は、真摯な気持ちで日々の授業に取り組み、地頭が凄く良くて、精神力の強い生徒に対象を限定するのであれば、可能性はあると思います。

 

しかし、実際に成功する生徒は、5〜10人に1人くらいの少数派であると思います。勉強は比較的得意であっても、日々の部活で疲れ果ててしまい、家での自習の時間もほとんどとれず、宿題を何とか提出するのがやっとという感じで3年の夏休みまで過ごしてしまう生徒さんが多いのが実態ではないでしょうか?

 

3年の夏休みに引退して、急に受験勉強に切り替えることが、はたしてできるでしょうか?

ほとんどの部活生は、受験勉強中心の生活環境への劇変には馴染めずに、結果的にしばらくダラダラと過ごすことが多いのではないでしょうか?

 

地頭が多少よくても、部活に集中した為、本来の実力適正校よりも2段階くらい低い高校に進学することになるケースも多いのではないでしょうか?

 

部活に入らず、主要科目の勉強に力を入れて、継続的に無理なく受験勉強をしていけば、2段階くらい上位の進学校に進学できる可能性は大いにあるでしょう。その場合は、将来の進路の選択肢の幅がぐんと拡がるでしょう。

 

しかし、このような生徒、保護者の多くは、部活は、中学生活の必須条件であると、考えていらっしゃいます。部活をする代わりに、勉強を積み重ねて、進学校に進学し、未来のキャリアを積極的に描くという発想は、ほとんど選択肢にはないのたろうと思います。

 

私は部活に専念する選択肢は勿論あると思います。しかし、一方で、勉強を深めて進学校を目指して、未来のキャリアを積極的に描くという選択肢にも市民権が与えられてもいいかと思います。

 

地頭の極めていい子どもは、部活に専念しても上野丘高校に余裕をもって進学できます。

 

しかし、このような生徒を絶対にお手本にしてしてはいけません。

 

多くの生徒は、部活か勉強かを選択せざるをえないのが現実と思います。現実は直視するべきと思います。

 

よく、考えてどちらかを選んでいただければ、それでいいのではないかと思います。

 

完全個人指導塾 OEC       下垣 明

大分市松が丘   携帯08067134143