首都圏と比較した場合の大分県の難関大学合格者数の格差

昨年の最難関大学の合格者数でみてみます。

東大 17名    京大14名 阪大19名 国公立大医学部は46名です。

大分県の人口は、日本の人口の百分の一です。東大の定員は3000名で、京大の定員は2500人です。人口比だけで考えると東大は、30人、京大は、25人の合格者が出てもいいことになります。しかし、両大学共に、遠方にある事や私立の中高一貫校の存在を勘案すると、人口比の6割程度の合格者を出していることは、評価されてもいいと思います。

 

難関大学の最上位層の受験生は、よく健闘していると思います。上野丘高校の存在感は、最も大きいです。上野丘高校には、難関大学を目指す「場」ができていると言ってもよさそうです。保護者の教育への高い見識や財力も最上位層の受験生の活躍を支えているのだと思います。

 

しかし、大きな課題があります。

最上位層を形成している東大、京大、阪大以外の難関大学の合格者数ガ、極端に少ないのです。

 

一橋大学 1名  東京工業大学 0名  

早稲田大学 33名  慶應義塾大学 22名です。早稲田、慶應は、東大や京大の滑り止めにも考えられるので、一般入試で、早稲田、慶應を第1希望に考えている生徒は、ごく少数派と推測されます。

東工大の合格者数ゼロも驚きです。

 

就活のときに、首都圏の大企業の総合職を希望する場合、早稲田、慶應東工大、一橋は、圧倒的な強みのある大学です。

 

将来、外資のコンサル、総合商社、メガバンク、マスコミ、研究職、等を、目指す場合非常に有利になることが、大分県の保護者や生徒に広く 知られていないことが大きな原因かもしれません。

 

優秀な人材が首都圏に流れずに大分県に留まっていることは、少子高齢化の未来を考えた場合、良いことかもしれません。

 

しかし、情報格差により、つまり、知らないことにより、有利な就活をすすめる為の有力な選択肢である難関大学受験の意義が知られていないことは、残念な気持ちになります。

 

完全個人指導塾 OEC     下垣 明

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