お題「中学校の部活動は、聖域か?」

 小学6年生にとって、卒業式が近づくと、晴れて中学生になる日が近づいてくる。すると、子ども達は、「いよいよ部活が始まる」と言う子どもが多い。「中学生=部活」と言うくらい、子どもにも、中学になれば、部活は、必ずしないといけないものとして定着している。

 居酒屋では、中学生の子どもを持つお父さんたちは、子どもの運動部での部活での活躍の話に花が咲く。サッカーにしろ、野球にしろ、確かに、自分の子どもが活躍したシーンは、感動的なのであろう。そして、よく引き合いに出されるのが「二次方程式」。二次方程式なんて知っていても、社会に出れば、何の役にもたたない、部活こそは、身体も鍛えられるし、人間関係も学べる、何といっても部活は、大切だ。

  私の中学生の頃はここまで部活動の比重は大きくなかった。週に2回程度活動していた程度である。何故、ここまで、オーバーヒートしたのだろうか?

 部活に入らない人は、帰宅部と呼ばれ少数派である。内申書にも部活のことが書かれないことは、本人にとっても今や負担かもしれない。

 部活に対する私の率直な疑問を列挙する。

・部活は課外活動なので、子どもは、義務感からではなくて本当に楽し

 んでいるのか?

・仮に義務感から部活をやっているのであれば、最小の労力で最大の効果 

 をあげるというのが、必然の考え方になるが、どのような効果がある

 のだろうか?

・部活は、小さな縦社会であり、多少、理不尽なことがあっても耐え抜く

 といった社会人になったときに経験する組織の掟を知る為にあるので

 あろうか?

・部活は、特に運動部であれば長大な時間を使う。それを学習に使えば、

 学力向上にもつながり、将来に対しても明るい展望も抱くことができる

 かもしれない。勿論、小数の優秀な子どもは、部活と学習を両立してい 

 ると思うが、かなり多くの子供が、部活優先、学習後回しの逆立ちした

 状況になっていると思われるが?

・部活を否定するつもりはない、しかし、勉学が従で部活が主という

 のは、上からの命令に文句も言わずに従順に従うサラリーマンを要請

 するのが目的なように思えてならない。

・自主性、自主独立、独創性といった面とは、対極にあるように思える。

・人間関係も部活内の狭い人間関係が深くなっても、広い多様性のある

 人間関係に資するとは、どう考えても思えないが?

・部活で得たスキルは、中学、高校を卒業すれば、ほとんどの人がやら

 ないので、大人になってからは、遠い思い出の世界になってしまう人

 が多い。大人になってからも続けるならば、本当に好きだったと

 言えるのではないだろうか?

 

 まあ、部活とは、適度にするのであれば、学校生活に潤いを与えて得る

 ものも多いと思われるが、現在の部活は、私がタイムマシンにのって、

 今の時代に来たら、到底耐えられるものではないと言いきれる。

 

  

 

 

 

 

 

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