今の子供たちは、友達同士、集団で行動する傾向がある。一人で読書したり、一人で勉強したり、一人で趣味に打ち込んだりすることが、すくない。
部活、学校生活、さらには、塾も友達同士で同じ塾に通う。
多くの子どもは、大手の集団塾か個別教室に通う。
個別教室も仲のよい友達同士のケースも多い。
大手塾集団塾の良さは、気軽に友達同士で通えることにあると思われる。
授業で分からないことを友達同士で教え合い、宿題も解きあ
う。子ども同士切磋琢磨することができる。この点は、大手塾
ならではの長所ことだと思う。
成績もほどほど、みんな同じであり、仲もよくて歯車がうまく回ると効果も出てくる。
しかし、大手塾集団塾の問題点は、標準化されたテキストを
年間計画のもとに一方的に行われることである。
子どもは一方では時代の成熟化に伴い、多様化し、10人いれ
ば10人とも、学習ニーズ,基礎学力、キャパシティーが異なる。一人一人の学習ニーズと塾のサービス標準化がアンマッチになっているケースが多くあると推測する。アンマッチの場合全く学力向上には繋がらない。
しかし、それは表面にでない。
何故なら、名のある大手集団塾に通わせることで、保護者は安心して、子どもも安心する。そして、友達と一緒に授業を受けていることで、部活と同じような気分で、連帯感もあり、安心する。名のある大手塾に通うという事実のみで安心を買い、貴重な時間とお金を失う。
塾のテキスト並びに授業内容が、本当にその子供の学習ニーズにあっているか否かの検証を保護者が冷静に行われていないケースがほとんどではないだろうか?
本当は、教科書の理解も怪しい子供が、塾の採用する、かなり
程度の高い教材を使わされている。この場合は、ほとんど効果
を上げることはできない。保護者は高い月謝をはらい、成果はでなくても、皆といっしょという
安心感を感じていると思われる。