部活動の過熱化による取り返しのつかない代償

県立高校の部活動の過熱化には凄いものを感じます。私が高校生の頃は部活動は同好会のような気楽な感じでした。しかし、今は「文武両道」を合言葉に本来の学業を犠牲にして本末転倒という局面を多く感じます。文科省のお手本にあげる「文武両道」は地頭がよくて、普通の人が1時間かかって理解するところを10分で理解できるような優れた頭脳を持った人に限定適用されるべきであることを多くの人が見逃しているように思います。

 

多くの生徒は、周りの人が部活をやるからやらないといけないといった感じで取り組んでいるのではないでしょうか?そして毎日のように部活に明け暮れて、日々の学習がおろそかになって、本来の学業に支障をきたし、高校3年卒業時には、無競争の私立大学や各種学校にイージーに進学していくケースが多いように見受けられます。

 

仮に部活をセーブして、学業に専念すれば、九州大学以上の大学に進学できる能力をもちながら、過熱した部活動の為に、そのチャンスを逸してしまうことが多いのではないでしょうか?そして、逃した生徒本人も保護者も、逃した獲物の大きさが理解できていないケースが多いように思えます。

 

九州大学は、九州の地元の大学ではなくて、日本を代表する大学です。九州大学以上のレベルの大学であれば、大学名で就職できないこともなく、将来の選択肢が大きく広がります。

東京の大手町にある日本を代表する会社の総合職や国家公務員総合職、医者や法曹界等の高度な専門職、科学者者等々の仕事につける可能性がありながら、部活動の過熱化の犠牲になってしまうことが多いように思えます。

 

高校時代には、将来の具体的な夢を描き、それを実現する為に学業に専念しようとする志を持った生徒を増やすことは、できないものでしょうか?

 

九州大学以上の大学に合格する為には、首都圏の中高一貫校の生徒と互角に勝負する必要があります。中高一貫の生徒は、高2までに全高校課程を修了してしまいます。このような私立の中高一貫校の生徒と仮に地頭が同じくらいのよさであれば、部活と両立して、向こうをはっていくのは、普通の人には無理でしょう。

 

OCE 個人指導塾  下垣 明

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