現役国立大学合格率に拘るのは、何故?

大分県の県立高校の普通科のほとんどの学校は、現役の国立大学合格率に拘る。

確実に現役で地方国立大学に進学してほしいというのが、保護者のニーズでもあるかもしれない。

 

しかし、確実に地方国立大学に進学するならば、そしてこれからも大分県に住み続けるならば、俄然「大分大学」がベストなのだと思う。しかし、学校の進度指導は、ベネッセの模試の結果の偏差値等に拘り、島根大学琉球大学高知大学等等、偏差値だけの切り口で、志望校を決めようとするのが実態であろう。

 

地方国立大学の場合、卒業後の就職先が、密接にその大学の存在する地域と密接にかかわってくる。例えば、島根大学であれば、松江やその周辺の企業と密接にかかわってくると考えられる。

そのあたりの事情は全く無視して、ほとんど偏差値だけで、かなり強引に志望校が決められていく。

 

部活に明け暮れて、本来の実力であれば、九州大学に充分に合格できる実力のある生徒もその多くが、大分大学やその周辺の地方国立大学へ進学してゆく。

これこそが、まさに、「文武両道」ということなのだろうか?

大分県の生徒は、潜在的な力が10あるとして、8か7かあるいは4か5のところへ進学していくことが多い。首都圏は逆で、潜在的な力が10あるとして、12、13あるいは15とうんと背伸びをして進学することが多い。

 

世界をかけめぐる商社マン、国際金融取引をする銀行員、国の政策を立案する上級国家公務員、日銀総合職、マスコミ、研究者、医者、弁護士等の法曹界等等の道に将来を考えている生徒は、九州大学には、進学したいところであろう。場所は博多にあっても九州大学は、全国区の大学であり、大学名がネックnなって就職したい会社に門前払いされることはまずない。

 

超一流会社に就職したいならば、関門は二つあると考えていい。

一つ目は、エントリーシートと履歴書とSPIの結果にて大きく振るいにかけられる。

超一流会社には、エントリーシートが何万枚も届く、面接できる学生は、せいぜい、募集人数の3倍から4倍くらいだ。この段階で、旧帝大系の大学、有力な国立大学、早慶上智関西学院等々の難関私立以外の学生は、一刀両断にこっそり切られてしまう。

建前は大学名不問なんていうだろうが、結果的に内定のとれた学生の大学名もみれば、直ぐに分かる。

 

面接に進めば、その人の人柄やどのような学生時代を過ごしていたのか等勉強以外の要素も大きくなる。

しかし、最低九州大学に合格しなければ、そのスタートラインにもたてない。この事実を高校の先生はどう考えているのだろうか?

 

部活は、ほどほどに抑え、本来は、受験勉強に特化して、九州大学に進学できれば、かなり将来の選択肢が広がる。

しかし、どうしても部活に拘るのであれば、浪人も視野において、九州大学は目指すべきであろう。

 

勿論、大分市で一生暮らしたいという希望があるのであれば、大分大学が十分なプラティナチケットになり得る。

 

九州大学以上の大学を本気で目指す人が少ないのは、具体的にどのようなメリットがあるのか分からない人が多いからであろう。

30歳で年収1000万円、40歳で2000万円というサラリーマンの世界に、入るには、九州大学以上の大学を目指す必要があるのは、間違いない。

 

OEC 代表  下垣 明

連絡先 080-6713-4143