大分県立高校合否を分ける最大の要因

大分県立高校の入学試験と内申の割合は、7対3です。
一見すると入学試験の結果のほうが、合否に大きく響くようにみえます。

大分県の高校入試問題は、実際に解いてみればわかりますが、5教科どの科目も難易差の大きい問題から構成されています。正解率が90%以上の易しいもあれば、正解率30%以下の問題も沢山あります。特に数学がその傾向が顕著です。最初の計算の問題の正解率が95%なのに最後の問題は0.1%ということもあります。従って、高得点は取りずらいのです。

ところで内申は、1年及び2年は、主要教科が1~5がそのまま点数になり、技能4教科は、倍カウントになります。従って、5×5+2×5×4=65点満点です。3年は、1年の時の倍カウントなので130点です。つまり、1年~3年まで260点になります。

ところでオール5は、260点、オール4は、260×4÷5=208点、オール3は、156点になります。入試と内申の比率は、7対3ですから、これを入試の点数に変換すると次の式になります。60×300÷260×3÷7=128つまり、オール5で128点になります。オール4で128×4÷5=102.4点、オール3で128×3÷5=76.8点になります。オール4とオール3の差は、25.6点になります。

例えば、受験生の多くの人がオール4で、合格点が200点と仮定しましょう。仮にオール5の人は、入試の点数は175点で合格します。逆にオール3の人は、225点が必要です。

現在の入試では平均点が150点程度ですが、200点から225点を挙げる為には、各科目5点多く得点する必要があります。しかも、入試問題の4割は、応用問題であり、正解率も30%未満の問題も多々見られます。オール3の人は大きなハンディです。逆にオール5の人は、175点で合格ですから、入試問題の中の正解率の比較的高いも基本問題だけに絞って対応すれば合格することになります。

入試問題が難しい年度は、特に内申の勝負が大切になります。又、同じような実力の生徒同士の勝負は、明らかに少しでも多く内申をとった方が勝利を得ることになります。

塾で、内申が良くない人に入試で頑張ればいいと指導することも多いと聞きますが、ほぼ学力が同レベルの生徒の場合、明らかに内申の高い人が有利になります。県立高校の場合、内申は県立高校合否を分ける最大の要因です。これは、入試テストのみで合否の決まる中学入試や難関大学の一般入試とは、入試制度自体が大きく異なります。
日頃から、内申をできる限り多く取るように努力することが、県立高校入試突破の原動力になります。

完全個人指導塾 oec 下垣 明
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