とある大分市の中学校一年の数学と英語の期末テストの印象

英語は、今回の定期テストの範囲がレッスン1のみと限定された範囲でした。しかし、BE動詞と一般動詞の肯定文、疑問文、否定文がテスト範囲でした。位置づけとしては、小学校で既に学んだ範囲の復習ということだそうです。定期テストの内容は、単語、文法、語順、長文読解、英作文、リスニングと広範囲からバランスのとれたものでした。難易度は、決して高くはありませんので、小学校から学校外の英語塾に通っていた人は、90点以上の高得点は容易だったことでしょう。一方で、小学校の時に英語塾等に通っていない生徒にとっては、やや難しかったかもしれません。生徒のおかれた環境により得点差が大きく出たことでしょう。ところで、中学一年の教科書はレッスン8まであるので、今後一気に授業のスピードを上げることになるかと思いますが、生徒間の学力格差が大きくなるのではないでしょうか?レッスン1から命令文、過去分詞、動名詞が出たりして、不思議な感じがします。これらも、小学校から英語塾に通っている生徒には、違和感はないかもしれませんが、何の文法的説明もなく理解していくことを求められるのは、私が生徒の立場であれば、かなりのストレスになります。私は、生徒に命令文は教えましたが、過去分詞はスルーしました。

 

数学は、「正の数と負の数」「文字式」が期末テスト範囲でした。英語と異なり、例年通りのテスト範囲です。期末テストの内容は、学校独特の語句の問題、かなり易しい計算問題、ちょっと工夫した応用問題(100点中5点ほど)でした。計算のレベルは、本来求められる標準レベルよりもかなり低いものでした。学校の教材のBレベルの問題は、出題されずに、教科書の代表例題等の極めて容易なものに限定されていました。これでは、将来、必要とされる式の変形等の知識のベースにはならないと思われました。理解力の高い生徒であれば、一切、テスト勉強をしなくても容易に90点以上とれるでしょう。平均点はきっと80点以上であり、首をかしげる内容でした。