やっと育った中間層の消滅

右肩上がりの高度経済成長時代の一番の良かった点は、中間所得層が大きく育ったことではないでしょうか?そして子どもたちの多くが私の時代と比較して経済的にも豊かになりました。みんなゆとりを持って子ども達は学校生活をしているように思います。

塾に通ったり、部活動に熱中したり、できるようになりました。住宅環境や生活環境も良くなりました。

しかし、子どもたちの中で上に這い上がろうとするハングリー精神もなくなっていったように思います。

しかし、私が心配しているのは、これから、10年、20年の間に再び格差がひろがる社会が到来するのではないかということです。

グローバル化がとことん進んでいること、周辺諸国に抜かれ日本の生産性が落ちていること、アジアの日本の優位性はなくなっていること、公立の学校教育の大幅な劣化等です。

格差とは、例えば、大分大学までがギリギリセーフで年収700万円程度、九州大学になれば、年収1000万円以上、しかし、契約社員アルバイター等の非正規雇用が激増して、年収300万円以内の人が激増すると予想しています。

大昔の江戸時代、明治時代の格差は凄まじいものでした。そこまではいかなくても、せっかく育った中間層が消滅する可能性も強い時代が到来するでしょう。


子どもたちは、学校からでた画一的な課題をひたすらやるだけで、自ら主体的に学ぼうとするハングリー精神がなくなりました。

内申制度であての木のような今の時代に要求されている創造性、イノベーションへの挑戦する人材は、上位学校の一部しか育たなくなりました。

部活動は、上からの命令にひたすらおとなしく従う良い子どもを量産しています。

子どもたちには、上昇していこうという気概よりも無難に周りの様子をみながら、つつがなくやっていこうとすら雰囲気が強くなりました。


右肩あがりの経済成長の時代はそれでもいいでしょう。デザタル化、グローバル化が進むと、再び格差の時代が訪れます。大分大学分水嶺かもしれません。大分大学、年収700万円、九州大学1000万以上が基準になるのではないでしようか?

勿論、これはおおよその目安であり、例外は沢山あります。中卒でも事業を起こし成功すれば、何億も稼げるかもしれません。東大卒でも人間性が破壊されていれば、だれにも相手にされずに路頭に迷うことになるでしよう。

難しい時代です。しかし、新規の制度づくりやイノベーションを起こす子どもがひとりでも多く育ってほしいです。

完全個人指導塾  OEÇ 下垣  明
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