理系か文系か悩んでいる方へのメッセージ

私は、国立理系と私立文系を第一志望にしていました。国立は第一志望東大理科一類、第二志望横浜国立大学工学部、私立は、第一希望早稲田大学政経学部、第二希望上智大学外国部学部 といった具合です。結果は、東大以外は合格しました。学費のことを考えて断腸の思いで横浜国立大学工学部へ進学しました。高校では、数学Ⅲは独学しました。数Ⅲの代わりに日本史と世界史の両方を取りました。当時の都立高校は文系と理系

の区分はありませんでした。生徒が好きな科目を選択することで対応していました。現在の制度は高校一年で理系か文系か判断するそうですが、酷い冷酷な制度と思います。理系か文系かを判断するには、充分なキャリア教育が必要です。ほとんどの生徒は数学が大変そうだとか部活に熱中したいとか楽したいといった理由で決定するのが現実ではないでしょうか?

 

理系と文系の大きな違いは、狭い専門分野を持って、それを将来の仕事に繋げるか否かといったところでしょう。工学部に進学すれば、ほとんどの人は、メーカーの設計職になります。しかし、経済学部に進学した人は、メーカーの他、銀行、商社、保険、外資のコンサル、投資銀行、証券会社、マスコミ、流通、等々多岐の分野にわたって就職できます。

 

しかし、文系は、就職はエントリーシートを書いてから、自分の力で自分自身をアピールして、内定を勝ち取っていくことが求められます。面接の回数も銀行等は8回くらいするところもあり、戦略的な対応が求められます。理系の場合は、大学からの推薦が基本になっているので、文系のような厳しい就職戦線はありません。

 

 

文系と理系、どちらが日本のエリートを生んでいるかと言えば、圧倒的に文系でしょう。特に東大法学部、早稲田政経学部、慶応大学経済学部等特定のエリートの学生が超エリートの職場に挑みます。しかし、超エリートの職場の栄冠を勝ち得るのはほんのわずかな学生です。大学のランクは、基礎的な条件であり、それ以外のプラスα―が求められます。海外の大学に短期留学したとか、話題づくりができるネタが必要です。すると必然的に裕福な階層の学生が有利になります。総合商社、メガバンク、マスコミ、保険、外資のコンサルや投資銀行、広告等々の超一流会社の総合職は30歳前半で年収1000万円を超えて輝かしいです。私の頃とたいして変わっていません。しかし、募集人員は極わずかで、最低旧帝大早慶は必要最低条件です。

 

文系の学生数は特に私立文系は圧倒的に多いです。ウンカのごとくいます。ですから、有利なところを目指す就職戦線は極めて厳しいです。面接のときに、如何に、感じがよくて、コミュニケーション能力が高くて、気がきいて、といったことが求められます。

これは、学力とは別の面です。ここが一番難しいのです。

 

 

一方理系は、学校推薦が基本の為にそれほど厳しい就職戦線は存在しません。その代り、高校時代は数Ⅲ、物理、化学をマスターしたり、大学では、専門科目が圧倒的に難しくて実験も多くて、文系に比べてはるかに忙しい学生生活を送らないといけません。

 

年収の平均は、理系のほうが文系よりも100万円以上、いいはずです。文系エリートは、圧倒的に高いので、下位の文系と下位理系を比較すれば圧倒的に理系が有利でしょう。下位文系の場合、正社員になれないか中小企業に就職する可能性も高いのです。

 

 

理系に進学するには、数学、理科の学力が必要です。そして、粘りず良く仕事をする情熱も必要です。しかし、収入面や身分の保証等は、文系よりも有利と思われます。

 

文系か理系の選択は非常に奥深いです。しかし、敢えて言うのであれば、文系か理系か迷っているくらいの学力があり、将来安定した生活を希望しているのであれば、私は、理系をすすめます。

 

私は、メーカの技術職と銀行員の両方を体験してきてるので、理系と文系の違いを深く知っています。もしも、迷っている方がいらっしゃれば、どうぞ、気軽に相談してみて下さい。勿論、無料ですし、当塾への入塾をすすめることは一切ありません。

 

完全個人指導塾 OEC  下垣 明

連絡先       08067134143