理系か文系かを高校1年に決定、???

大分県立高校では、理系か文系を高校1年の終わり頃までには、決めないといけない模様です。

 

このことについて私は、非常に疑問に思っています。そもそも、理系クラスとか文系クラスとかに分ける必要はないように思っています。

寧ろ、理系と文系クラスに分けることの弊害のほうが大きいと思っています。

高校3年になって、1年の時に理系を選択して3年になってやはり文系という生徒やその逆のケースは、多々あると思いますが、現行の制度では、生徒の進路選択の自由度が制限されてしまいます。

 

生徒が、自主的に理科や社会で必要な、科目を選んで履修すれば、それでよいのではないかと思います。実際に大学を受験する際に、例えば国立理系の場合ならば、滑り止めに難関私立の文系を選択肢に入れると受験校の幅か広がります。

 

理系か文系かを選ぶ選択の基準は、中長期的には、大学4年の就活の方法の違いや産業別の大まかな仕事の内容の特徴から、選ぶといいと思います。

 

高校の教科の面から言えば、物理、化学、生物に興味をもって、全力で取り組むことができるか否かと言う点が大きいと思います。数学は、数Ⅲの理解が難しい人は、理系には向かないかもされません。しかし、数学は、理系も文系も、将来、使うことが多いので数学の学習は、必要です。文系でも特に経済関係を専攻したい生徒は、受験に使わなくても数学Ⅲまで学校の授業は、履修しておくのが理想です。

 

高校3年の秋になって、理系の生徒の中で、文系に変わりたい人が出てきます。その時は、さっと文転すればいいのです。例えば、大分大学の場合は、共通テストで社会で1科目追加するだけでいいのです。これは、集中すれば、1から2ヶ月で対応可能です。

 

私は、50年前の大昔の都立高校の出身ですが、当時、理系、文系のクラス分けはありませんでした。

生徒が自主的に社会や理科の科目を選んでいました。数学Ⅲは、当時、週3時間で微積を学ぶ文系用の講座があって、東大や一橋の合格者の多くは、聴講していました。

 

私自身、国立理系を志望していましたが、滑り止めに早稲田の政経上智の外国語を受けました。高校の授業では、数学Ⅲは、魅力を感じなかったので受講せずに、日本史、世界史、政経等社会の科目を全て取りました。

 

現在の大分県立高校のカリキュラムは、硬直化していて 現代の多様化した生徒のニーズや動きの早い受験制度に応えられていないように思います。

 

県立高校のカリキュラムを時流に合わせた実効性の高いものに変革する必要性を痛感するのは、私だけでしょうか?

 

完全個人指導塾 OEC    下垣 明

大分市松が丘  携帯08067134143