画一的、硬直化した大分の高校教育

公立高校の画一的かつ硬直的な高校教育は、大分県に限らず、全国の公立高校にあてはまるかとしれません。

高校入試では、確かに学力別になるように大きなふるいにかけます。その結果、上野丘高校を頂点に序列ができてきます。


各高校、生徒のレベルに合わせて課題のレベルも異なっています。

しかし、少し高校教育課程の中を覗いてみると息がつまりそうになるまで硬直的です。

以下その具体例です。

1 日々、各教科で多量な課題が出ます。答も一緒についているので、わからない人は、答をそのまま写経します。

高校までくると、個々の生徒の持ち味や能力が異なってくるために、課題や勉強法が一人ひとり異なります。それと自主的、独学する習慣をつくることも、大学の勉強や社会人になったときに必要です。

そして、各自の目指す大学が異なるのですから、受験勉強も異なります。大分大学を目指すのと九州大学を目指すのと東京大学を目指すのでは、勉強法が根本的にことなります。

画一的な多量な課題は、全体として考えると、デメリットのほうがはるかに多いでしょう。

2 高校1年のときに、理系か文系を決めるやうだすが、酷い制度と思います。数学ができる人が理科系で、数学の不得意な人が、文系でしょうか?
それはとんでもない間違いです。経済学部は、マクロ経済学では、高度な数学を駆使します。心理学等でも統計学を駆使します。数学は、自然科学だけではなくて社会科学でも道具とした使います。文系進学の人も進路によっては数学を学ぶ必要があるので、コンパクトな数学3の講座を用意すべきでしょう。
はるかむかしの私の頃は文系用の数学3のコースがありました。

3 文系か理系は、3年まで悩むことがあります。
私自身、3年まで悩み、国立は理科系、私立は文系を選びました。3年でも理転や文転ができるようにカリキュラムに柔軟性をもたせるべきです。

4 現役の国公立大学の合格者数が、学校評価の有力な指標となっていますが、首都圏の難関私立は、地方国立以上に教育課程や特色を持った優れた大学もあります。
生徒の選択肢を広げてあげるべきです。

県立高校の教育課程や進学指導の硬直化は、地方格差を広げる1つの要因かもしれないと感じました。


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