大分と東京の教育格差について、具体的に考えてみました。
教育格差とは、大分県に在住の子どもが仮に東京に住んでいたら、受けられたであろう利益についてです。
東京には、沢山の私立の中高一貫校があります。東京に住んでいれば、様々な校風を持つ私立の中高一貫校に入れる可能性があります。
中高一貫校は、中学課程を2年て終了して高校課程に4年を費やす、非常に難関大学受験には合理的なプログラムです。
大分の子どもが、仮に東京の中高一貫校のプログラムを受けられれば、難関大学を突破する子どもの数は、間違いなく増えるでしょう。
さらに、塾や予備校も多彩です。鉄録会、Z会東大マスター、SEG、広岡塾、駿台予備校、河合塾、代々木ゼミナール、東進等等です。
個々の生徒に見合った講座や授業が沢山あります。超一流の予備校講師の授業は、素晴らしいし、東大、東工大等のポスドクの若い研究者が大量に塾講師や家庭教師になります。
大分の子どもが、中高一貫校の授業を受けて、超一流の塾や予備校に通えれば、ある一定のこどもは、大きく学力をレベルアップできるのは間違いないと思います。
そして、学歴が、つまり少しでもランクの高い大学に入学することこそが、条件の良い就職活動に直接繋がることを、東京にいれば、身をもって知ることができるでしょう。
何故ならば、大手町や丸の内のビジネス街や霞が関の中央官庁や永田町界隈を歩けば、そしてその界隈の風に吹かれれば、少しでもランクの高い大学に進学したいという受験勉強へのモチベーションがいやがおうでも高まります。
大分の子どもが東京に住んでいれば、気楽にこれらのエリアを歩き回り、勉強へのモチベーションをあげられるのは、間違いないと思いました。
ところで、大分県の人口比から考えると東大なは、30名合格できますが、現実には、20名ですので、10名が、東大にいける力をもちながら機会を逸しているとみることもできますが、私は、大分の教育環境を鑑みたとき、凄く善戦していると思いました。
上野丘高校の上位50〜100名は、東京にいなくても、十分な素晴らしい進学成績をあげています。
本当に、東京での教育環境があれば、難関大学等に進学できたかもしれない子どもの数は、ざっとみて300〜500人くらいかと想像しました。
大分県の一学年の子どもの総数の5%以下かもしれません。
大分と東京の教育格差は、上位の子どもに限定して、存在するかもしれないと思いました。
上野丘の上位層は、東京との教育格差は、関係ないでしょう。関係あるのは、それ以外の大分県の上位5%くらいの子どもたちかもしれません。
中間層、下位層は、関係ないでしょう。中間層、下位層は、東京の教育環境よりも大分県のほうが、寧ろ優れていると思いました。
全体としてみれば、大分と東京の教育格差は、ほとんど存在しない。しかし、大分県の最上位を除く、上位5%に限定すれば、東京の教育環境の恩恵を受けることにより、潜在的な能力を顕在化できる面があるのではないかと思いました。
完全個人指導塾 OEC 下垣 明
大分市松が丘 携帯08067134143