増えた中学生の英語嫌い

学習指導要領が改定されて、中学英語については、単語数が増えた他、仮定法や原型不定詞等の高校課程の一部が、中学課程に移行しました。教科書の内容は増え、本文も難度がやや上がりました。小学校での英語の学習成果に期待して、1年の教科書では、一般動詞とbe動詞が同時に出てきます。小学校ときに既に基本的なことは、学んでいることが前提になりました。

 

英語嫌いは、かっては、中2又は中1の3学期頃から増えたものですが、最近は、中1の1学期の初めから英語がわからない生徒が増えています。

 

おそらく、中3にとなると3人に2人くらいは、英語は、苦手と感じるようになるのではないでしょうか?

 

その大きな理由として、英語を学ぶことの将来の必要性について本音ベースでわからないということにあるのではないでしょうか?

 

特に首都圏等の大都会ではない地方の場合、一般的な仕事で英語が必要な仕事は、極めて限定的です。中学生にとって英語を身近に感じられません。

 

一方で、受験科目としての英語は、他の教科に比較して多くの勉強時間が必要です。将来の英語の必要性も中学生には、よくわからないことも併せ、英語嫌いが、増えているのでしょう。

 

中学生が、大人になったときに、英語が必要な仕事についているのは、5人に1人もいないでしょう。

 

勿論、大手商社マンや銀行員、研究者、官僚、政治家、企業経営者等、グローバルの仕事に挑戦する場合には、深い英語の知識を身に着けて、文科省の推奨する4技能も使いこなすことが必須になります。

 

地方の中学生には特に、将来、従事する仕事の中に英語が必須のケースを具体的に、イメージ持てるようにするキャリア敎育が、大切と思います。

 

将来、グローバルな仕事に志をもつ中学生は、英語をとことん勉強してほしいと思います。その場合は、高校英語との連携や難関大学入試も視野に徹底して、英語の勉強を深めてもらいたいと思います。

 

英語は、中学生全員に一律に必要なものではありません。将来、ドメスティックな仕事を目指している生徒の中でも、英語に苦戦する生徒は、英語の負担を軽くして、他の興味ある教科の勉強に振り向けるのか、合理的かと思います。

 

英語が、本当に必要か否か、2極分解しています。この実情に合わせて、個々の生徒の実情に合った対応していけばいいと思います。

 

完全個人指導塾  OEC       下垣 明

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