「川を逆上れ、海を渡れ」

「川を逆上れ、海を渡れ」

この言葉は、財務省が、新人のキャリア官僚を育てるときに伝えられてきたと元財務官僚の高橋洋一さんが、語っていました。

 

なかなかいい言葉だと思いました。

「川を逆上れ」とは、物事の本質そして真理を究めることです。

「海を渡れ」とは、ドメスティックではなく、常にインターナショナルであろうとすることです。

 

これは、古くて新しい教育理念だと思いました。

 

都立日比谷高校の校歌の一節。

「世界の中にたちて、意気たゆみなく、

かぎりなく、真理を、究め」

戦後、直ぐに作詞された校歌だそうです。

 

高校時代に、「真理を究める」「国際的な視野をもつ」をベースに学べる場を生徒に提供できる学校から、多くの人材が育つのだと思います。

学校群以前の日比谷高校の特色は、次の通りです。

 

1  主要科目は、110分授業。

2   授業は、先生の講義形式は少く、ほとんどが生徒の発表授業。生徒同士の切磋琢磨により学びが深まった。

3    授業に英語の論文を沢山、教材として使用。ドイツ語やフランス語等の第二外国語も学ぶことができた。

 

子どものころ、日比谷高校の文化祭にいったことがありましたが、11月に3日間にわたって公開されて、多くの人でごった返していました。

演劇や同人雑誌も盛んでした。

合唱やオーケストラもありました。

真面目な学術的な研究発表もありました。

 

東大は、確かに150人くらい合格してきましたが、現役は、40人以下、

補習科として浪人生の世話も学校がしてきました。テストは、年2回しかないし、順位も分からないしくみでした。

 

様々な分野で多くの人材を輩出しました。

 

教育改革が叫ばれて、常に進化しているはずの学校。

 

教育理念の本質は、「川を逆上れ、海を渡れ」に凝縮されたシンプルなものだと思います。

 

完全個人指導塾  OEC     下垣  明

大分市松が丘   携帯08067134143