大分県の2極化した中学生の英語の学力

令和5年度 大分県立高校入試(英語)の入試の結果から、垣間見える中学生の学力の特徴について、記載してみます。

 

平均点は、27.4点(60点満点)です。最頻値は、10点〜19点のゾーンにあります。

 

20点未満が、およそ40%弱で、5人に2人が20点未満なのです。試験形式は、英作文を除いて 記号、文字や○☓を記入するようになっています。

 

仮に英語の知識が全くなくても、5択等の確率の期待値を考えると60✕0.2=12点となります。5人に2人は、英語の基礎学力はほとんどついていないと言えるのではないでしょうか?

 

一方で、7割以上解答している生徒は、4人に1人程度います。8割以上解答している生徒も10%程度います。

 

県立高校入試問題は、下位層が厚いにもかかわらず、上位層も相対的に多いので、2極化が大きく進んでいることを示しています。

 

この主たる原因は、何でしょうか?

一昨年の学習指導要領の改定により英語の教科書の内容ガ高度化したことが、一番大きい理由だと思います。

しかし、上位層も厚いことの理由はなんでしようか?

学習塾によっては、英語文法をしっかり学ばせていることそして、保護者の中には、小学生の時から英会話教室に通わせている方もいらっしゃることがその理由ではないかと思います。

 

特に、学校では文法をあまり教えなくなったで、その代替手段として、塾により文法をしっかり教わった生徒が入試にて高得点が取っているのが実態かもしれません。

 

これほど学力格差が出ると現在の中学校の英語の授業体制は、実質的に崩壊しているといえるではないでしょうか?

 

生徒が大人になり、英語を真に使う職業につくのは、何%くらいでしょうか?

人数は、20人に1人叉は30人に1人でしょうか?

一方で、グローバル化は、今後さらに進み、交渉や契約書作成等、緻密で正確な英語の高度な学力がさらに厳しく要求されてくるでしょう。

 

しかし、生成AIは、益々、進歩し自動翻訳も進み、外国人との意思疎通も基本的には、英語の知識がなくても可能になるでしょう。

 

つまり、画一的な中学校の授業形態を大きく見直す必要があるでしょう。

 

私は、高度な英語力を身につけるコース、英語を教養として身につけるコース、英語は、学ばずに他の技能教科等に振替るコースの3つのコースに分けるのも現実的ではないかと考えています。

 

完全個人指導塾  OEC      下垣 明

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