大分県立高校入試内申制度の摩訶不思議を上野丘高校のケースから探る

大分県立高校の入試制度は、内申点と入学試験の割合は、3対7  になっています。

 

入試得点は、300点、内申点は、260点ですが、内申点を入試得点に換算すると111点になります。上野丘高校の合格ボーダーラインを入試得点240点、内申4.5と仮定すると、内申が5の生徒は、入試得点は、229点になり、内申4の生徒は、251点になります。内申3の生徒は、入試得点273点となり絶望的です。

 

大分大付属中学は、160人中80人程度入りますが、内申は、どのようになっているのでしょうか?160人中80位であれぱ、オール3でもおかしくありません。

 

おそらく、学校間調整が大きくはたらいている可能性が想定されます。

 

東京の学芸大学附属中学では、卒業生の三分の一程度が附属高校に進学しますが、都立上位高校へ進学する生徒は、稀です。中学入試の学校説明会でも都立高校を受ける場合、学大附属中学は、レベルが高いので、相対的にかなり不利になることを明言していました。

 

大分大学附属中学の生徒のレベルは、高いので、学内で半分程度以上の生徒がオール5としたら、評価制度自体が、機能しないので、まずそれはありえないでしょう。

 

何かしらの学校間調整がされているのてはと推測されますが、そのツールは、闇の中です。

 

一般の公立中学では、絶対評価のバラつきを補完する意味で平均値が、使用される場合があります。相対評価から絶対評価に変わり、評点の甘い学校と辛い学校の差は、必然的に発生してしまうからです。

 

しかし、平均値だけては、解決できないことがあります。例えば、5人しか生徒がいないと仮定しましょう。A中学では、5   5    5   1   1

とすると総計17となり、平均値は、3.4です。

これは極端な例です。しかし、B中学校では、5    4    3    3     2とすると、総計17となり、平均値は変わりません。

 

しかし、上野丘高校高校進学には、俄然A中学校が有利になります。

 

大分市内の公立中学には、上野丘高校の合格者数が20人くらい出している学校が散見されます。このような学校は、文教地区にあり、生徒の中で塾等に通い高い学力層の生徒が多いことが最大の要因かもしれません。

 

しかし、一方で、中学校も保護者の意向にそうために、上位層を厚くする内申の学内調整をしている可能性も否定できないと思います。

 

その場合、舞鶴、豊府、大分西、雄城台あたりのレベルの生徒が、そのしわ寄せを受けて厳しい評価をくらっているのではないかと想定します。

このような想定は、当たっていないことを祈るばかりです。

 

完全個人指導塾  OEC     下垣  明

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