学校は、本当にブラック企業なのか?

この問題が、SNS等を賑わしています。

小学校の教員採用試験の倍率は、2倍を割り込み、教員現場では、定員割れが深刻化しています。

 

学校は果たして、民間企業や他の役所等と比較して本当にブラック企業なのでしょうか?

 

学校の先生は、学校を卒業してから学校に就職する人が多いです。民間企業や役所で何年か働いた後に教員になる人は、少数派です。民間企業に勤めている人が教員になりたいと思っても「教員免許」という壁が立ちふさがり、現実的には難しいです。

 

学校がブラック企業であると訴える教員からの声は、確かに教育特有の困難さ、厳しさに起因するものですが、民間企業や他の役所の厳しい実態を仮に教員自身が知ることができれば、これほど出てこなかったのではないかと思います。

 

私は、メーカー8年、銀行22年務めた後に学校で教員になりました。民間企業と学校の業務を実体験に基づいて比較した場合、学校という職場が、ブラック企業ということは、あり得ないと思っています。

 

学校がブラックであるとする最大の理由は、多様化した子どもや保護者の対応が教員にとって大きな負担と感じるのでしょう。

 

時代の成熟に伴って、多様化した子どもからは、発達障害の対応、陰湿化したイジメの問題、不登校の問題等が、挙げられるでしょう。

保護者も積極的に学校にコミュニケートする傾向があり、最近は教員の説明責任が重くなっているように思われます。

 

教員の仕事の特徴として、「専門性」と「裁量性」が挙げられます。教員は、小学校の場合、クラス担任毎に、見えない壁で仕切られて、教員個人が、抱え込むケースが多いように思われます。保護者対応も、クレームも酷くならないと管理職への報告が行われない可能性かあります。

 

子どもの個別の問題、イジメ、不登校発達障害等の問題も教員がひとりで抱え込む傾向があるように思われます。そのようになれば、メンタルに負担がかかります。

 

そこで、教員が「チーム学校」として情報を共有化し、課題を共通理解し、一体感をもって解決に取り組む体制を学校でつくることが必要と思います。そのような体制が出来れば、学校はブラック企業になり得ないと思います。

 

企業戦士を長年、従事してきた私からみれぱ、

学校という職場は、大変なことも多くありますが、未来を創るやりがいのある仕事であり、やり方次第では、決してブラック企業には、なり得ないと思います。

 

完全個人指導塾 OEC    下垣 明

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