大分県内の高校入試では、圧倒的に上野丘高校の難度が高く、他校を寄せつけないのが実態です。ところが、上野丘高校を超える超エリート高校入試のコースを想定している塾が県内にあるそうです。毎年、灘高やラ・サール高校や久留米大付設の合格者を相当数、出しているそうです。
大分県立高校入試問題と灘高入試問題では、レベル差が天と地ほどあります。仮に大分県立式高校入試を満点近く取れる実力のある生徒が、何の準備もしなくて灘高を受験したら、まず手も足も゙出ないで惨敗に終るでしょう。
灘高、ラ・サール、久留米大付設の入試対策は、大分県立入試対策とは,全く別次元の質量共に高い対策をしないといけません。
灘高には、天下の秀才が集まり、東大や国立医学部を当たり前のように目指す「場」があります。この「場」の中に身を投じさえすれば、東大や国立医学部に大手をかけることができるでしょうか?
IQが150を超すような凄い秀才であり、かつその生徒の家庭の年収が少なくとも2000万くらいあるのであれば、それもいいかもしれません。
しかし、私は、以下の理由で、上野丘高校を超える超エリート高校コースは、その果実よりも弊害の方が多いと思います。以下、その理由を記載します。
1 灘高、ラ・サール高校、久留米大付設は、中高一貫校であり、中学をの終了時には、高校2年終了時くらいの基礎力を保持している生徒が多数います。このような環境にとけ込むのは、かなり優秀な生徒でさえも潰されてしまうリスクも大きいです。ですから、大分県立上野丘高校のように、みんなで、一斉にスタートということが、極めて安心感もありますし、大切であると思います。
例えば、東京の開成高校では、合格者の内かなりの人数が、都立日比谷高校に進学します。これは、一斉スタートのメリットを理解している人が多いからです。
2 灘高、ラ・サール、久留米大付設にしろ、高校時代から寮やアパート生活になり、大変なお金もかかりますし、親子ともに精神的な負担も大きいと思います。
3 高校1年は、灘高やラ・サールの場合、在校生にキャッチアップするのに大変な労力が、かかります。上手くキャッチアップできれば、良いですが、失敗するとその代償はあまりにも大きすぎます。
私は、灘高、ラ・サール、久留米大付設に合格できるくらいの圧倒的に高い学力を持った生徒は、難関私立高校受験に余分な労力を使わずに、高校過程を伸び伸びと先取り学習をする方が、東大京大や国立医学部対策に遥かに近道と思います。
灘高の問題は、思考力、判断力、表現力を必要とする優れた問題と思いますが、これを突破するには、血の滲むような大変な努力を必要とします。
しかしそれは、偉大な枝葉末節の分野なのです。東大、京大などの難関大学の入試対策まで俯瞰してみたときには、かなりコストパフォーマンスが低くリスクが、高いと思います。
灘高入試を突破できるような学力の極めて高い生徒でも、一斉スタートの地元の学校、上野丘高校に入学したほうが幸せだと思います。
そして、優秀な中学生は、難関私立校入試対策よりも、高校過程の先取り学習をできる限りすすめることこそが、東大や京大入試への最短距離と思います。
完全個人指導塾 OEC 下垣 明
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