国立大学理系を3つのフェーズに分類

国立大学理系は、次の3つのフェーズに分類めきます。

第一に「旧帝大」です。

東大、京大、名大、阪大、東北大、北大、九大と東工大、一橋大です。

教育活動よりも、研究活動にも重点が置かれています。規模、優れた研究環境そして知名度も高く日本を代表する大学です。

入試は、共通テストよりも2次テストに重点が置かれています。例えば、東大では、共通テストは、900点から110点に圧縮します。

2次テストは、4教科であり440点です。

550点満点中の共通テストの占める割合は、110点に過ぎませんので2次テストが大きく合否に関係します。旧帝大の中で難度は東大が圧倒しており、旧帝大内でもかなりの難易差があります。

 

第二に「難関国立大学」です。

旧帝大には及ばないものの歴史もあり、研究活動も盛んです。卒業後は大企業の設計や研究職にて多くの卒業生が活躍しています。具体的には以下の大学群です。

神戸大、筑波大、横国大、名工大、広島大、金沢大、岡山大、九工大、熊大。

入試の特徴は、共通テストと2次テストのウエイトがほぼ半々であることです。

熊本大学工学部を例にとれば、共通テスト450点、2次テスト550点の計1000点になります。

2次テストは、数学と理科が、200点にずつ、英語が150点の550点です。

共通テストと2次テストをバランス良く得点することが、大切ですが、共通テストに多くの学習時間をかけて、2次テストが比較的軽視される傾向があると思います。共通テストで仮にA判定を取っても、2次テストに失敗すると不合格になります。2次テストは、全記述ですので、共通テストとは異なるアウトプット中心の勉強に力を入れる必要があります。

2次テストが、数学、理科、英語と3教科あり、理科も2教科課されますのて、受験生の負担は大きいです。

 

第三に「地方国立大学」です。

都道府県に必ず国立大学が1大学あるように文科省の方針で設置されています。

研究機関というよりも教育機関の色彩が強いです。教員や医師は、地方で必要な人材ですので、地方の専門職の人材養成が地方国立大学の使命になります

教育学部、医学部、経済学部を中心に学部構成されている大学が多いです。

具体的には、大分大学宮崎大学鹿児島大学佐賀大学長崎大学山口大学といった大学群です。

入試構成は、共通テストの比重が大きくなっています。しかし、理系の場合、地方国立であっても2次テストの比重は、そこそこあります。

大分大学の場合、共通テストは、625点で、

2次テスト400点にで、1025点です。

ここでも、共通テストに比重をかけ過ぎずに、適度に2次テストの数学と理科(1教科)にもアウトプット練習を行う必要があります。

 

共通テストが終わって2教科の対応に集中して臨む必要があります。

難関国立大学のように英語と理科2教科ではない点、負担が少ないですが、教育学部や経済学部は、2次テストが、1教科であることと比較すると負担は重くなります。

大分大学理工学部の模試の偏差値は、45程度と低いですが、決して他の学部よりも楽ではないことは、しっかりと認識すべきと思います。

 

完全個人指導塾 OEC     下垣 明

大分市松が丘  携帯08067134143