中高の部活生が直接社会に役立つ社会性は身につくか?

私は、東京の大手銀行で30年近く勤めていました。
管理職として、毎年、採用活動にも取り組みました。

銀行事務センターのセクションで年間、何十人ものスタッフの採用活動もしてきました。中高時代の部活動経験を得意に話す人が相当数いました。

そのときの感想として、30分程度の面接で有能な人を見抜くのは難しいです。部活動経験が、その人のキャリアにプラスの影響を与えている事を客観的に判断するのは難しいことです。


採用面接のときに学生のなかには、部活動を売りにする人が相当数いましたが私は以下の理由で評価できませんでした。

1 部活動を通して、会社で実践的に役立つ社会性が身につくことは、はとんどないなのではないか?

勿論、一定の社会性が身についた学生もいるかもしれないが、それを売りにするほどではないと思われる。なぜならば、部活動は、同年代の生徒の活動であり、金銭的な利害のない集団であり、階層のない集団、であることを考慮すると、実社会の社会性とは、直接の関連性は低いと思慮される。   


2 学校で本来すべき、基礎学習ができていない。

毎日の過度な部活の練習で疲れ果てて、日々の地道な予習、復習は、できず、必要な基礎学力が劣化する。本来ならば、大分大学の一般入試に合格できる力をもっていてもFランク大学へ進学せざるをえなくなるケースも多く発生する。


3 子どもの主体性が劣化する。

部活は、競技性が強くなり、勝負にこだわるようになっている。実積が求められている。すると外部コーチや部活に特化した教員により、軍隊を彷彿させるような一方的な訓練が、おこなわれる。生徒の自主性や個性は無視されて、監督に従順な器用な子どもが陽の目をみることになる。子どもらしさが失われ、子ども特有の主体性が劣化する。


私の頃の牧歌的なクラブ活動と部活は、全く異なるものです。このような状況に文科省が導いていったので、文科省がなんといっても罪深いです。「文武両道」が本当にワークできるのは、100人に1人くらいの真にIQの高い生徒限定てはないたろうか?

過激な部活動の失うものは大きいと思われる。趣味を広げる程度のサークル活動が1番良かったのではないたろうか?

完全個人指導塾  OEC 下垣  明
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