県立高校入試のボーダーラインの揺らぎ

上野丘高校、舞鶴高校の入試のボーダーラインは、年度によって多少の揺らぎがあるものの、大きな揺らぎに襲われることはまずないでしょう。豊府、雄城台、大分西あたりから、倍率の変動とともに、年度により、入試のボーダーラインは変わるでしょう。 

確かに偏差値上では、豊府→大分西→雄城台の順になっています。進学成績は、豊府→雄城台→大分西の順でしょうか?

 

豊府は確かにトップ級の生徒の進学成績は優れていますが、中学受験して入学した生徒の保護者の大学受験へのマインドはかなり高く、活躍しているのは、中学組かな?との予想がたちます。大分西高校は、生徒に自由で楽しそうな校風から、人気がありますが、推薦Bの比率も高いためなのか、入学時の一般入試の高さに比例して、出口の大学進学率は良いとは言えません。逆に雄城台は、比較的一般入試のレベルがこの三校の中では低くくても出口の成績は悪くははありません。  

 

この三校はロケーションも比較的近く、年度によって、競争率の違いが出てきます。又、今年は、雄城台の人員が減らされていますので、受験生の動きによりますが、雄城台は、競争率が上がり、昨年度のボーダーラインよりもあがる可能性があります。

偏差値表は一応の目安であり、年度により、本当のボーダーラインは相当な揺らぎがあると考えるのが自然ではないでしょうか?

 

特に問題なのは、工業高校の学科別の競争率の違いにより、大幅にボーダーラインが変わることです。同一校でも学科によってある学科はほとんど定員、ある学科は、1.8倍ということがよくあります。この場合、明らかに1.8倍の学科は、例年よりもボーダーラインは10点~20点くらいは上がる可能性があるでしょう。もしもはん、C判定の人で絶対に学校に受かりたければ、学科を変えるべきです。今年度の大分商業は、学科間にて、当初競争率の違いがありましたが、最終出願時に受験生が、競争率の低い学科を目指して、出願学科の変更をしたために、ほとんど平準化されて、ボーダーラインも平準化されたと思います。大分商業の場合は、学科間の壁が低くて、生徒も柔軟に学科変更ができたのかもしれません。 

工業高校の場合は、学科によって、勉強内容が大きく異なるので、例えば、建築と電気、競争率をみて学科変更はしづらいかもしれません。

 

ところで、3年くらいまえに、大分南の普通科の競争率が高くなりました。きっと最終的には、どこかに流れると思っていましたが、どこにも流れませんでした。その結果、二人にひとり弱の人が落ちました。

 

中堅校や専門高校の倍率は年度によっ揺らぎがあります。もしも自分の学力に自信がなければ、倍率の低い学科に出し直しをすべきでしょう。工業高校の学科のように学ぶ学科に志しがあるのであれば、倍率の揺らぎに備えて、例年のボーダーラインよりも15点くらい高めに学力を伸ばしておくことが特に必要と思います。

 

OCA 個人指導塾 下垣 明

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