大分県は毎年、約20名の生徒が東大に行くチャンスを見逃している。

東大の定員は約3000人です。大分県の人口は約日本の人口の百分の一ですから、約30名の生徒が東大に合格できる素養をもっていると思われます。しかし、だいたい、10名強というのが最近の合格者数です。何故、こんなに少ないのでしょうか?

 

ところで、東大合格者の上位層の三分の一は、何度入試をしても受かるそうです。中間層の三分の一は、約合格率が半分、そして下位層の三分の一は、試験をするたびにほとんど入れ替わるそうです。

 

ところで毎年でる大分県の東大合格者はどの層が一番、多いのでしょうか?私の推測では最上位層が多いのではないかと思っています。とにかく、IQが高い、地頭がいい層なのではないでしょうか?東大を卒業することのメリットや将来の野心といったものよりもとにかく、成績がいい、地頭がいいので、自然と東大を受けた生徒が多いのかもしれません。

 

首都圏の生徒は東大を卒業する実利的メリットを知っている生徒が多いので、決して地頭がいい、IQが高いだけの生徒だけではなくて、将来の野心の為に、燃えるようなモチベーションを持って長年、受験勉強をしてきた生徒が多くいると思います。

 

私は都立高校の出身ですが、あの大昔から、大蔵省のキャリアは入省3年で税務署長になるとか大手銀行、大手商社、マスコミは収入が40過ぎくらいで1000万円を超えるとかよく生徒間で話をしていました。だからこそ、多少無理をしても東大を目指すという雰囲気があったように思えます。

しかし大分では、成績が十分によくて上野丘に進学できる生徒も部活をしたいから、舞鶴とか、進学校の成績の優秀な生徒でも高校生活は部活中心にといった生徒が散見されるように思えます。これは、きっと東大をはじめ難関大学に進学する本当のメリットが見えていないからではないからでしょうか?

 

東大等の難関大学に進学する実利的なメリットは、それを実際に経験上知っている家庭や親族から聞かされることが多いこともあるかもしれません。高度情報化時代になっても、本音の実利的な面の情報は、なかなか伝承が限られるかもしれません。そうなると、階層化が進む結果にならないか心配です。

 

私の塾で東大を目指す生徒はいませんが、生徒に実質的な意味での大学進学のメリットを私の東京でのビジネスマンとしての実務経験上から知り得た真の情報を伝えて、学びへのモチベーションを高めるように努めています。

 

OEC 個人指導塾 下垣 明

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