格差社会から階級社会へ(大分の優秀な高校生にはその冷徹な現実を直視してほしい)

欧米社会は、格差というよりも階級社会である。下の階級に生まれた人は、上級階級に這い上がるには大変な労力と偶然性がなければならないので、もはや上昇志向は関心がなくなっている人がほとんどと思います。

高校三年間がその人の一生も方向性を決めると言っても言い過ぎではない気がします。医者、法曹界、学者、国家公務員総合職、日本を代表する上場会社の総合職、外資企業、IT産業の経営等々、に将来の自分自身の進路を舵をとる場合、高校三年間を如何に勉学を中心に過ごすかが重要なポイントになります。勉学は、部活動の合間にするほど甘くはありません。時には全力で潜在的に眠っている生徒自身の能力を顕在化させる必要があります。高校三年間を部活動等に偏ってしまい、勉学不燃焼になれば、社会の上層の仕事をすることは、将来、ほとんど絶望的にになります。但し、地頭がとてもよくて、他人が一時間かかって理解するところを10分で理解できる人のみ、文部科学省、ご推薦の「文武両道」は立派に成立するかもしれませんが。

 

大手の上場企業では同じ大学卒と言っても「総合職」「専門職」「一般職」と別れます。仕事の内容や将来の期待され方が全く異なるのです。「総合職」に就けるのは、旧帝大又は早慶を卒業して、学生時代もしっかりと就職に狙いを定めて勉強をし抜いてきた人です。

 

同じ上場会社の大卒でもエントリーによって初めから期待されているものが異なります。このような違いがでるのは、高校3年間の勉学の取り組み姿勢によるものが大きいです。総合職であれば、35歳になれば、管理職になり始める時期であり、年収1000万円を超えるころかもしれません。総合職の人は、さらに順調にいけば、40歳で年収1500万円になっているかもしれません。高校3年生のときに部活よりも受験勉強に力を入れて旧帝大系に合格できればその道も拓けたかもしれません。しかし、部活に専念し、文部科学省の言う「文武両道」を立派にしたとしても、私立大学を卒業、して、中小企業か大企業でも一般職しか就職できなければ、年収1000万円の半分も届かない状態で定年まで続きます。

 

上野丘にいく能力を持っていても部活がしたいから舞鶴とか、県立進学校のアドバンスクラスに余裕で入れる学力がありながら、アドバンスクラブを選択せずに部活を優先する人は、恐らく、大人になってから階層の下のほうに生活することになる確率が高いでしょう。

優秀な先天的な能力をもっていても、高校卒業後の展望をリアルに語る人がいないと、そのまま、部活動に流れてしまい、一生、下層の仕事から脱出できなくなる恐れがあります。

人生、チャンスは平等に与えられていても、人生の将来に対する確かな海図を持ち得ていない人は、仮に優秀な頭脳があっても、かたちにできない人が多々いるように思えます。

 

このように、仮に能力が高くても、将来への仕事の可能性や道筋の真の情報が与えられないと、学びへのモチベーションが与えられずに、いつまでたっても、下層階級から逃れられなとすると、階層から階級化が日本も諸外国と同様に固まりつつありるのでしょうか。将来の道筋への確かな情報は

両親や親戚等身近な人からしか得られない

のかもしれません

 

私の塾では優れた潜在的な能力を持った生徒には、長いこれからの人生を主体的に自分の能力を活かしきって、上層社会での仕事をしてほしいので、そのあたりの生臭い話もしてしまいます。そして、身体の芯から湧き上がるようなモチベーションを立ち上がらせて、将来、希望をもって、勉学に立ち向かう環境を提供したいです。

欧米の階級社会は決して良い社会とは思いませんから。

 

 

OEC 完全個人塾 下垣 明

連絡先  080-6713-4143