機会均等?私立中高一貫校と県立高校の違い

就職戦線は、就活生にとって、在籍している大学のランクによって大きく変わります。

エントリーの時点で、強固な学歴フイルターが存在していて、どんなに優秀な学生でも在籍している大学のランクがFランクであれば、もう勝負は決まっていることが多いと思います。就活にとって最も大切な面接の土俵にのぼることさえも叶わないことが多いでしょう。

 

ですから、普通科の高校生にとって、どの大学を目指して受験するかということが、その人の職務内容や生涯賃金を決定するくらい大切なことなのが現実です。

 

私立の中高一貫校の保護者、生徒ともにそのことは、よくわかっています。だからこそ、大学受験には、全てを捨てて、全身全霊で、臨みます。

 

県立高校の生徒さんの多くは、ほとんど、受験勉強よりも部活動のほうに力を入れている人が多いように思えます。「文武両道」の言葉がマッチするのは、100人に1人か1000人に1人のIQの高いごくわずかな恵まれた人だけです。これをグレーゾーンの多くの人に当てはめると悲劇が起こります。

 

もしも、私立の中高一貫校の生徒と県立高校の生徒のキャパシティ、つまり潜在的能力がほとんど変わらない2人の生徒がいたと仮定しましょう。

 

私立の中高一貫校の生徒は、学校で高校2年までに高校3年の学習内容が完了して、高校3年は受験勉強に特化できます。さらに、部活動の引退時期は、高校2年の秋が多いです。こうなると、受験勉強にかける時間は圧倒的な差がでます。県立高校の生徒は1000時間も満たないのに、私立の中高一貫校の生徒は5000時間ということもあり得るでしょう。その結果、進学する大学のランクは、大きく異なるでしょう。

 

在籍する大学のランクが、就職戦線にそのまま引き継がれて、同じ潜在的能力を持ちながら、年収も職種も大きく異なる仕事につき、全く異なった人生になるでしょう。

 

しかも、そのことを県立の生徒さんは気がついていない人がほとんどでしょう。

これを機会均等と言えるでしょうか?情報格差それとも階層の問題でしょうか?

何とも割り切れない気持ちです。

 

完全個人指導塾 OEC  下垣 明

連絡先 08067134143

大分市松が丘二丁目28-7