私立大学や公立大学が、推薦入試の比率を高めることをこれからも、どんどん進めていくそうです。
私立大学のトップ早稲田大学では、推薦入試を60%にしたいそうです。
推薦入試を私大が進めたい理由は、本音では、入学者の多様化ではありません。とにかく、定員割れを防ぎたい一心です。定員割れがひとりでも生じれば、約一千万円の穴が空いてしまいます。私は、元私立大学の就職課長でしたので、このあたりの学校の事情は、痛いように分かります。
生徒のほうも、勉強は、学校の勉強でお茶を濁して、部活に専念すれば、いいのです。孤独な受験勉強よりも部活のはうが、はるかに楽しいし楽です。
ですから、生徒と大学もウィンウィンの関係なのです。
この傾向が続けば、日本は、坂道を転げるように学力が下がっていきます。
推薦入試、これは、学校型推薦も指定校推薦もAOも亡国の道であると思います。
多様性のある入試こそ、一般入試です。
推薦入試の小論文は、学校の先生の指導が隅々まで入り、生徒らしさは微塵もなくなり、学校特有の可もなく不可もなくといった状態になり、画一化そのものになります。10分の面接試験でも生徒の発言は、高校の指導で、標準化されて全く印象もないけれと、悪いところもないものに、去勢されます。
東大、京大、有力国立は、ギリギリのところで、一般入試主体の制度を守っています。
これが日本の教育制度の最後の砦ですね。
国立大学以外は、一般入試はなくなり、私大と国立大学の学生の学力格差は、もう埋められないほど、顕在化していくでしょう。そのうち、就職戦線ては、私立大学の学生には、基礎学力なしが、常識と認識されていくでしょう。
この傾向は、はたして日本の為になるのでしょうか?
完全個人指導塾 OEC 下垣 明
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