中高生の放課後の鉄格子の中の生活

最近の中高生の学校生活を見ていると、何だか鉄格子の中で生活しているように思えてしまいます。

子どもたちは、学校の授業が終わった後も実は、学校生活から開放されていないのです。

主な理由は3点あります。 
1点目は、部活動です。部活動は、課外活動であり、生徒の好きなことを仲間と楽しみながらする活動と思っていました。しかし、現実には、顧問や外部コーチの指導で、生徒自由度は、少なく、一方的に、長時間の指導を受けることが多いようです。部活動は、実質的に、趣味の領域ではなくて、強制的に加入せざるをえないような状況のようです。社会に出て必要なことが、身につくなんて真面目に思う先生や保護者もいるようです。


2点目は、学校からの課題の多さには、びっくりします。特に高校の課題は多いです。全科目まともにすれば、3時間程度は、かかる人もいるでしょう。学校の課題は、大いなる疑問があります。高校ともなると、生徒一人ひとり、持ち味、能力、志望校が異なり、画一的な課題が、全く個々の生徒の学習ニーズに合っていないことが散見されます。数学等、さっぱりわからない場合、ただ、何もわからずに、答を写していて、形式的にのみ、クリアしようとする生徒が多くいます。志望校も持ち味も多様化している生徒に画一的な多量の課題や宿題を生徒にやらせることは、無駄な負担を生徒にかけさせるだけになってしまいます。


あと3点目は、子ども達が家に帰ってから熱中しているゲームです。学校の友達と通信でやっていることも多いようです。ゲームは、中毒になると多くの時間を奪います。上位層の子どもは、ゲームをしたも、ゲームする時間を自己管理できます。一定の時間以上はせずに、きちんと学習時間は、確保しています。下位層の生徒は無制限にゲームしている子どももいます。


以上の激しい部活動、過酷な課題や宿題、ゲーム中毒により、子ども達の放課後の生活は、鉄格子の中のやうな生活に見えます。

主体的な学びには、ほど遠く、指示されたことを何も考えずに形式的にのみ、対処していく生徒を多く生み出しているのではないでしょうか?

実社会で求められているエリート層は、公立学校で育たないのは、ある意味、当然かもしれません。

結果的に私立中高一貫校の生徒のみが、日本の社会の中枢を占めて、階層化が進んでしまっていることが、とても、残念な気がします。

完全個人指導塾  OEC 下垣  明
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