大分県立高校推薦入試B、受験生が知っておくべき裏事情

 県立高校の学校の生徒の多様化、活性化を推進するために、本制度があるのではないかと思います。しかし、大分県立高校全体での推薦入試Bの募集者1177人に対して応募人員は、1001人であり、全体ては、0.85倍になっています。一部の学校、特に大分市普通科の高校では、競争率の高い学校、(舞鶴高校、1.75倍、大分西高校、1.5倍)もありますが、全体としてみると生徒にとって、本制度を活用しにくい面があるのてはないかと思います。そこで、推薦入試Bを受験する場合、あらかじめ保護者及び生徒が、知っておいた方が有利な裏事情を3点記載しました。

 

1 高校からの「オファー制度」

募集要項の記載にはされていませんが、高校から、中学校各運動部で活躍した個々の生徒への「オファー」制度が厳然とあります。高校からの「オファー」を貰えない状況にて、出願する場合には、「自己推薦」になり、競争率がある場合は、不利になります。仮に、募集人員20人の学校があったとします。応募が30人来たとします。すると、表面上の競争率は、1.5倍になります。しかし、30人の応募者の内、18人が前もって「オファー」を受けていたとします。すると「自己推薦」の枠は、2人しかありませんので、12人の応募者が2人の枠を巡って競争になりますので、実質6倍の競争率になります。さらに「自己推薦」の応募者にとって、事前に「オファー」のかかっている生徒数を知ることは、できません。

 

2   高校入学後の勉強は、ハード。

学力の高い生徒の集まる高校にB推薦入試にて入学した場合、日々の主要科目の授業についていくのが、難しい生徒の割合が、一般入試により入学した生徒よりも、多い模様です。本制度により上位の進学校に入学した場合は、特にこの傾向が強いようです。

 

3   中学校の「推薦書」必要

B推薦入試に応募する場合は、所属の中学校に推薦書を書いてもらう必要があります。気軽に生徒自身の意思で応募することは、できません。中学校も推薦書を書く必要もあるので、慎重になります。場合によっては、担任の先生にお願いしても快諾が得られないこともあるかもしれません。

 

上記の問題点の裏実情についての解決案は、以下の通り私なりに考えてみました。解決案は、上記各番号に対応しています。これらの解決は、県の教育委員会等の教育行政にして頂くしかありません。

 

1   募集要項に高校から中学校運動部で活躍した生徒を個々に「オファー」する制度を明確に記載します。各校、募集人員の中に「オファー」による人員数を明記します。

 

2  推薦入試Bで入学した生徒で、日々の授業についていくことが、難しい生徒には、高校として、配慮する方針である旨を明確にします。B推薦入試の一般入試の割合は、各校毎の状況や方針に合わせて柔軟に対応します。県立高校全体の総募集人員の20%を目処に全体調整します。各高校別には50%〜5%と幅をもたせます。

 

3   中学校の推薦書は廃止して、生徒自身の熱い思いを書く自己推薦書を新設します。志願理由や部活の成果や高校生活の抱負などを生徒に、自由に記載させるようにします。

 

完全個人指導塾  OEC    下垣  明

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